安倍首相は9日午前、BS朝日の番組で、環太平洋経済連携協定(TPP)で新たに交渉参加する国に条件が出されていることについて、「ルールを作っていく上で、最初に入った人たちが後から入った人に議論を覆されたら困るというのは、それはそうだろうと思う」と述べ、やむを得ないとの認識を示した。 その上で、「今まで決まったものがどれくらいあるか精査していく必要がある。もし(交渉)参加を決めたら、我々は強い交渉力を持って結果を出していく責任を背負っている」と語った。首相は来週にも交渉参加を表明する方向で調整している。 また、首相は憲法改正の発議要件を緩和する96条改正の必要性を強調した上で、「(96条改正後は)自民党は憲法改正草案を出しているが、一気に全部は出来ない。逐条的に国民的な議論が深まっている分野からやっていきたい」と述べた。