【ソウル=水野祥】韓国南部・済州島(チェジュド)の沖合で11日に行われた国際観艦式で、韓国海軍の艦艇に、16世紀の文禄・慶長の役で豊臣秀吉の水軍と戦い、韓国で「抗日」の英雄とされる李舜臣(イスンシン)将軍を象徴する旗が掲揚されていたことが13日、韓国政府関係者への取材でわかった。 旗が掲げられた艦艇には、韓国の文在寅(ムンジェイン)大統領が乗艦していた。 観艦式には韓国のほか、米空母「ロナルド・レーガン」など10か国の艦艇が参加。韓国は事前に参加各国に、自国と韓国の国旗だけを掲げるよう要請したが、韓国側が自ら矛盾した対応を取った。また、複数の国の艦艇が軍艦旗も掲げた。 観艦式には海上自衛隊の護衛艦も参加を予定していたが、韓国側が国内での反発を背景に、国旗のみの掲揚を求めることで自衛艦旗(旭日旗)の掲揚を事実上認めない姿勢を示したため、参加をとりやめていた。
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