2日、ソウル市内で記者会見する与党「共に民主党」の宋永吉議員(中央)と元徴用工や元慰安婦の遺族ら(共同) 【ソウル共同】韓国人グループが執筆し日本の植民地支配を肯定的に取り上げた書籍「反日種族主義」は歴史を歪曲しており、苦痛を受けたとして、韓国の元徴用工や元慰安婦の遺族らが2日、名誉毀損などの容疑で、執筆陣を近く韓国検察に刑事告訴すると表明した。 韓国で昨年7月に出版された書籍は李承晩初代大統領をたたえる保守派の有識者グループ「李承晩学堂」を率いる李栄薫・ソウル大元教授らが執筆。「『強制徴用』は虚構」「慰安婦を『性奴隷』とは考えない」などと記述した。 韓国社会の関心を集め、今年5月には続編を出版。日本でも昨年11月に邦訳されている。