神奈川県横須賀市の路上に止まっていたタクシー内で19日夜、東京都品川区の運転手、高橋正昭さん(61)が運転席で首を刃物で刺されて殺害された事件で、タクシーの車内から米海軍横須賀基地に所属する兵士の所持品とみられるものが見つかっていたことが20日、複数の米海軍関係者の話で分かった。 在日米海軍司令部の関係者によると、持ち主は米第7艦隊の艦艇乗組員の兵士とみられ、事件前から基地に戻っておらず、米海軍犯罪捜査局が脱走兵として捜しているという。 現場は米海軍横須賀基地の正門から約1キロ離れた住宅地の奥まった場所で、夜間は人通りがほとんどないという。 司法解剖の結果、高橋さんの死因は失血死で、刃渡り約20センチの包丁が首から肺に達するほど深く刺さっていた。