トヨタ自動車は,車両の基本骨格の大半とボンネットやルーフのパネルに炭素繊維強化プラスチック(CFRP)を適用したスポーツカー「LEXUS LFA」(プロトタイプモデル)を「第41回東京モーターショー」(一般公開日:2009年10月24日~11月4日)に出品した(図1)。骨格部分の質量は約190kg。同骨格にアルミニウム合金を使った場合に対して約100kg,鋼を使った場合に対して約150kgの軽量化が可能になったという。
初めて知った感想は、「すごい!」よりも「何で?」だった。 2008年の第18回「日経BP技術賞」エコロジー部門は、東レの「炭素繊維複合材料(CFRP=炭素繊維強化プラスチック)の革新的な高速加工技術」が受賞した。東レがNEDO技術開発機構(新エネルギー・産業技術総合開発機構)の支援を受けて開発した技術で、例えば自動車のドア・インナーパネルをCFRPで成形する場合、従来の技術では160分かかっていたものが、約10分でできるようになったという。 「2時間40分」が「10分」・・・である。 正直言って、困惑した。「技術の進歩で成形時間が半分(80分)になった!」でもインパクトは十分だし、「画期的な技術で3分の1(1時間弱)に!」でもかなり驚異的だ。 それをいきなり「16分の1」と言われると、逆に「なんで半分とか3分の1とかっていう段階をすっ飛ばして、一気にそこまで行っちゃった(行けちゃった)の?
PAGE NOT FOUNDSorry, but that page cannot be found.The page might have moved to a different location or there might have been an error in the URL you were trying to access. If you believe that the link is broken, please contact us and we will look into the issue. Also, you can try using the search box above or go to our homepage.
東レは,炭素繊維強化プラスチック(CFRP)を使い自動車向けのプラットフォーム(前部フロア)を10分以内に成形する技術を確立し,前部フロアの試作品を公開した。プラットフォームに限らず,構造部品全般に適用できるという。今後は,材料や成形法の改善を進め,サイクルタイムを5分以内に縮めることを目指す。 同技術は,新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の委託事業「省エネルギー技術開発プログラム『自動車軽量化炭素繊維強化複合材料の研究開発」において,東レが日産自動車と協力して開発したもの。2005年の中間評価時点では,ドア・インナーパネルの成形に成功していた。前部フロアは,ドア・インナーパネルよりもはるかに形状が複雑である。この前部フロアを成形できたことから「構造部品全般に(同技術を)適用できるメドが付いた」(東レコンポジット開発センター所長の関戸俊英氏)。
日本メーカーが圧倒的な強みを発揮するのが、炭素繊維の分野。航空機や自動車などでの利用も本格化しようとしている。例えば、2008年3月29日の日本経済新聞朝刊は、「国産旅客機40年ぶり始動、三菱重工事業化発表」という見出しで、日本企業による旅客機開発事業の開始を報じたが、この機体には、炭素繊維複合材が積極的に採用されており、従来の機体よりも軽量で、省エネ性能に優れているという。また、2007年11月16日の日経新聞朝刊では、トヨタ自動車が新素材などの導入により車重を削減するプロジェクトチームを立ち上げたことを伝えている。今後の世界的な需要増に備え、炭素繊維メーカーも増産体制を固めつつある。あらゆる分野で温暖化対策に貢献できる素材だけに、さらなる普及が期待される。 2008年3月29日の日本経済新聞朝刊は「国産旅客機40年ぶり始動、三菱重工事業化発表」という見出しの記事を掲載した。新しい国産旅
帝人グループで炭素繊維事業を展開する東邦テナックスはこのほど,三島事業所(静岡県駿東郡長泉町)に増設した,炭素繊維「テナックス」の製造ラインを稼働した。生産能力は年間2700tで,帝人グループの生産能力は同1万1800tに高まる。風力発電のブレードや圧力容器など一般産業用途向けに製造する。 炭素繊維は,航空機用途や風力発電などの一般産業用途向けを中心に年率15%前後の成長を維持し,2010年には総需要で同4万t超と予測される(『日経ものづくり』2008年4月号で特集「炭素繊維を使いませんか。」を掲載)。今回稼働した新ラインは,炭素繊維の生産設備としては「世界最大規模」(同社)。一般産業用途を中心に,今後需要の増加が見込まれる自動車向け部品などの用途も想定している。 なお,東邦テナックスは現在,100%子会社である独Toho Tenax Europe社で年産1700tの炭素繊維製造ラインを増
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く