君にイスラム教徒の友だちがいて、その親族が亡くなったとき、「ご冥福をお祈りします」って言う? 他宗教の人には言わないけど、日本人同士なら言う? そのときの「日本人」って実は、宗教範疇にあるの気がつく? 僕は昭和のほうが長い人生だけど、昭和時代にはこんなに「ご冥福」なんて言わなかったと思う。ゼロではないにせよ。 昭和天皇崩御で「ご冥福」という人はいない。これは天皇についての表現ではないからというのもあるだろうけど、天寿に近い人にはあまり言わない。 言うのは、無念な死に対してその親族の心情を思うという含みがあるのだろうけど、その無念さへの関わり方が、時代とともに変わったのではないか。 死のもつ残酷さや無念といったものは、生きている人が担うべき部分がある。「ご冥福」として切り離せるものではなかったというか、昭和の時代には、そういう死への覚悟と共感があったと思う。 追記 ⇒野暮な突っ込み、素朴な疑