自分に合った時間と年数を選ぶ、単位制の定時制課程 東京都千代田区にある都立一橋高校は、1950年に全日制高校として設立された。下町の空気漂う東神田にあり、同校は神田祭の神輿のスタート地点にもなっている。その前身は明治時代にまでさかのぼるという歴史ある学校だ。同校が現在の形になったのは2005年度。副校長の武田英和氏はこう語る。 「当時は高校の発展的統合が進む中で、定時制課程に学ぶ生徒はいっそう多様化し、定時制教育に対するニーズも変化していました。それを踏まえて、夜間定時制が抱える諸課題に的確に対応した教育を展開するため、本校は昼夜間定時制と通信制を併置した単位制高校として改編されました」 同校のような単位制高校は全国的にも増えている。昼夜間の定時制かつ単位制の都立高校は、一橋高校を含めて12校。現在の定時制の特徴は、昼間も通えるところにあるだろう。一橋高校でも1日がⅠ部(8時40分~12時