和歌山県美浜町のNPO法人が地元の新聞販売店と連携し、引きこもりの若者の社会復帰支援に取り組んでいる。10年以上引きこもっていた30代男性はさまざまな人々との交流を機に、昨夏から新聞販売店で働き始めた。成果は周辺自治体に注目され今春、6自治体が引きこもり者支援事業を委託する予定で、NPOはさらなる支援拡充を目指している。(小笠原僚也) 美浜町の隣、御坊市にある産経新聞御坊販売所にアルバイトとして勤務する釜中隆行さん(32)。週6日、地元紙の折り込みや自転車での新聞配達をこなしている。 年上の先輩が多いが、気さくに会話し、てきぱきと仕事をする釜中さん。だが、実は高校時代から10年以上自室に引きこもり、ゲームに明け暮れる日々を送った。「周囲はみんな敵だと感じていた」と当時を振り返る。 心配した母親が人づてに見つけたのが、引きこもりを長年研究してきた精神科医で和歌山大学名誉教授の宮西照夫氏(71
ゲートキーパー養成講座で参加者の話を聞くファシリテーターの中村さん(右から2人目)=日本電子専門学校で2019年10月20日、清水健二撮影 国内の自殺者数はピークだった2003年の3万4427人から、昨年は2万840人まで4割近く減ったが、未成年者に限ると人口10万人当たりの自殺者数が過去40年で最悪になるなど、深刻さを増している。15~39歳の死因の1位になっている自殺を減らすため、同世代が支援の輪を広げようと模索している。【清水健二】 「身近な人の不調のサインに、どうしたら気付けるでしょう?」
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