『スタンド・バイ・ミー』(STAND BY ME/1986) 子供の頃の想い出を一つの物語にまとめられないかと、ずっと考えていた。そこには愉快な話もたくさんあるけど、悲しい出来事もある。一緒に過ごした仲間たちは目的もなく、手探りで生きていた。 モダンホラー小説家でありベストセラー作家でもあるスティーヴン・キングは、自らの短編集用の1本にそんな構想を立てていた。そして目的を持たせることを思いつき、少年たちが線路づたいに死体を探すアイデアが生まれたという。 この少年らしい冒険を経験した人はいると思う。どこまでも延びている電車の線路は未知の遠い世界へ繋がっているように思えて、子供にとっては好奇心だった。ただそこを歩きたいのだ。 このスティーヴン・キングのホラーとは縁のない短編「The Body」を、『スタンド・バイ・ミー』(STAND BY ME/1986)として映画化したのが俳優/監督のロブ・