「Linuxカーネル2.6解読室」(以降、旧版)出版後、Linuxには多くの機能が追加され、エンタープライズ領域をはじめとする様々な場所で使われるようになりました。 それに伴いコードが肥大かつ複雑化し、多くのエンジニアにとって解読不能なブラックボックスとなっています。 世界中のトップエンジニア達の傑作であるLinuxカーネルにメスを入れ、ブラックボックスをこじ開けて、時に好奇心の赴くままにカーネルの世界を解読する「新Linuxカーネル解読室」プロジェクト。 1. はじめに 1.1. RWロックとRCUのおさらい 2. netfilterについて 2.1. netfilterのデータ構造・実装 2.2. ルールの参照 2.3. ルールの追加・更新 3. RWロック・RCUの比較 3.1. RWロックで保護した場合 3.1.1. 競合区間の保護 3.2. RCUで保護した場合 3.3. 更新処