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2020年5月20日のブックマーク (3件)

  • 作品を殺すのは誰か|とある読者

    私には好きな小説がある。 番外編を合わせれば一〇冊を越えるシリーズ作品で、登場人物の一人一人に奥深い設定があり、魅力的で、主人公とともに謎を解き明かしながら進むストーリーも臨場感があって大好きだ。 しかしそのほとんどがすでに絶版となっており、新品を入手することは困難になっている。また、シリーズはまだ完結しておらず、続編は存在するとのことだが、その公開・発売には至っていない。 そのシリーズ作品と、それを執筆している作家と、ファンの話をしようと思う。 とても長くなってしまったので、時間があるときに読んでもらえると幸いだ。 *** 私は決して読書家ではない。 幼い頃から小説に親しんできたわけでなければ、年間何十冊も読破するわけでもない。たまに読書家の友人におすすめを聞いてそれを読み、気に入れば同じ作家のをさらに読む、そういったスタイルの不真面目な読者だ。 さらに言えばおすすめされたからといって

    作品を殺すのは誰か|とある読者
  • 『物から線が見えている生活』に苦しめられた10年間 - ナナメなHIGOLOG

    僕には線が見えていた。 そしてそれに支配されながら生きていた。 突然のことで何のことかと驚かれるかもしれないが、こう言う以外に伝え方が分からない。 目や脳の異常で実際に見えているわけではない。 感覚的に見えていただけだ。 今ではほとんど見えなくなっているため過去形とした。 具体的にどういうことかと言うと、 例えば、目の前にあるノートパソコンであれば、それぞれの角から内側には対角線が、外側には垂直方向に2、斜め45度に3見えている。 同じような四角い形状の物や近しいものであれば全ての物から線が見えてしまう。 紙、机、スマホといった物から、床の模様や柱などから見えてしまう。 その線はどこか別の物に接するまで続いている。 ここまではたまに見えている人や意識してしまう人がいるかもしれない。 しかし、僕はその線の上に何か物体が乗っているのが無性に気になってしまっていたのだ。 このよく分からないも

    『物から線が見えている生活』に苦しめられた10年間 - ナナメなHIGOLOG
  • 「連ちゃんパパ」作者、ブームへの困惑と作品に託した思い 「取り扱い注意啓発本として...」

    2020年5月上旬、ネットで突然ブームになったマンガが「連ちゃんパパ」である。 無名のパチンコマンガだった作は、ほのぼのとした絵柄からは正反対の「クズばかり」の登場人物や、彼らが破滅していく展開が注目されて知名度が急上昇した。作品の評判と、作者・ありま猛さんの突然のブームへの感想は...... 単行化もされていなかったのに... パチンコ三昧かつ子持ちの男が、パチンコ依存が止まらず、周囲の人間を悲惨な目に巻き込みながら社会を転々とするというのが「連ちゃんパパ」の大まかな筋書きだ。マンガ配信サイトの「マンガ図書館Z」で全話無料配信されており、アクセスが集中して5月12日には一時マンガ図書館Zのサーバーがダウンした。折しも外出自粛要請の中、営業を続けるパチンコ店に対して行政が店名公表に踏み切るなど、パチンコが槍玉に上がっていた時期でもあった。 絵柄とは裏腹の内容に「闇金ウシジマくんがかわい

    「連ちゃんパパ」作者、ブームへの困惑と作品に託した思い 「取り扱い注意啓発本として...」