親からひどい虐待を受け、逃げてきた大学生が窮地に立たされ、SNSでその動向が注目されている。「本当は生活保護を受けたいわけじゃない。でもそれしか選択肢はない」。そんな状況であるのに、大学生というだけで生活保護を受けられなかった若者たちがいる。「学ぶことは贅沢でしょうか。どうか許してあげて欲しい」と、支援者らも声を上げはじめた。 前編『「大学で学ぶことを許してほしい」虐待から逃げた子の叫び』では、中村舞斗さんの実体験から、親の虐待から逃げてきた大学生たちの行き場のない絶望をお伝えした。 虐待を受けた子どものたちの支援活動を続けている弁護士の飛田桂さん、自らも虐待体験と生活保護が受けられず大学を退学した経験を話してくれた中村舞斗さんに、子どもを虐待・搾取する大人たちの実態、そして支援の必要性について前編同様、お話を伺った。