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ブックマーク / news.mynavi.jp (181)

  • 阪大、すべての匂いを数値化する技術で匂いをデザインするサービスを開始

    大阪大学(阪大)は、香味発酵と共同で、産業上有用な匂いを嗅覚受容体で数値化してデータベースを構築し、新しい匂いをデザインする事業展開が開始されたことを発表した。 同大産業科学研究所の黒田俊一教授らの研究グループは、独自開発した全自動1細胞解析単離装置を駆使することで、特定の匂い分子に反応して活性化する嗅覚受容体群を網羅的に単離する唯一の方法を2016年に開発した。今回サービス展開を行う香味醗酵は、黒田教授が開発した嗅覚受容体解析技術の社会実装を担う大阪大学発ベンチャーとして、平成29年5月に設立された。 現在、(1)任意の匂い(混合物でも可)による嗅覚受容体群(ヒト約400種類、マウス約1000種類)の活性化度合いを迅速測定する方法、(2)任意の匂いを嗅覚受容体群活性化度合いで表現する方法、(3)求める匂いを他の匂い分子群で迅速に再構成する方法——の3つの技術を特許申請しているという。 研

    阪大、すべての匂いを数値化する技術で匂いをデザインするサービスを開始
  • 赤外線に照らされた太陽系外惑星に、地球型光合成をする植物はいないのか

    太陽はいろいろな波長の電磁波を放出している。そのうち波長が400~800ナノメートル(1ナノメートルは1ミリメートルの100万分の1)くらいの電磁波には、「可視光」という名前がついている。これは、私たち人間の目が「光」として感じることのできる電磁波だ。太陽からの電磁波はこの波長域が強いので、私たちはそれを有効に使ってモノを見ることができる。この光を効率よく使えるように、私たちの目が進化したともいわれている。 図 赤色矮星に照らされた太陽系外惑星の想像図(左)。全体に赤みを帯びている。やってくる電磁波の種類が、太陽の光を受ける地球(右)とは違う。(滝澤さんら研究チーム提供) 地球上の植物は、水と二酸化炭素から栄養分を作り出す「光合成」を行っている。そのエネルギー源として、おもに青と赤の光を吸収して使う。緑は使わないので反射する。だから植物の葉は緑に見える。いずれにしても、使っている光は可視光

    赤外線に照らされた太陽系外惑星に、地球型光合成をする植物はいないのか
  • 東北大、古細菌が消えてしまう謎を解明 - 2億年より古い時代の調査が簡単に

    東北大学は8月23日、2億5千万年前の地層から、古細菌の新しい分子化石を、より普遍的な質量分析計を使用して発見したと発表した。 同成果は、東北大学大学院理学研究科地学専攻の齊藤諒介 理学博士(当時)と海保邦夫 教授らの研究グループによるもの。詳細は日の学術誌「Organic Geochemistry」に掲載された。 古細菌の分子化石は、2億年より古い時代になると、高度好塩菌や特殊な環境下で堆積した堆積物を除き、ほとんど発見できなくなる。分子時計による研究では、古細菌は約38億年前頃に誕生しているため、この分子化石が38億年前~2億年前にほとんど見つからないことから、手法間に不整合があった。これについて、古い時代ではそもそも古細菌の生物量が低かったから見つからないのか、分子化石が古い時代では分解されてしまって残らないために見つからないのか、明らかになっていなかった。 今回の研究では、中国

    東北大、古細菌が消えてしまう謎を解明 - 2億年より古い時代の調査が簡単に
    fumirui
    fumirui 2017/08/23
  • 思い込みはどうして起こるのか? - 順天堂大が脳内機構を解明

    順天堂大学は8月18日、目にした物体が「なじみ深い」か「目新しい」かという相反する印象の判断が、大脳・側頭葉の神経細胞が出力する信号の増減によって決まることを、サルを動物モデルとした光遺伝学による神経活動操作で解明したと発表した。 同成果は、同大大学院医学研究科 老人性疾患病態・治療研究センターの宮下保司 特任教授(東京大学大学院医学系研究科 客員教授)、竹田真己 特任准教授、東京大学大学院医学系研究科の田村啓太 研究員らによるもの。詳細はアメリカ科学振興協会(AAAS)発行の学術誌「Science」に掲載された。 ヒトは、他人や物体を見るたびに、自己の経験や嗜好に基づく主観的な価値判断を行っているが、その中でも「なじみ深い」か「目新しい」か、といった親近性-新奇性の判断はもっとも基的な判断とされており、これまでの研究では、側頭葉の嗅周野にそうした親近性-新奇性を反映した神経細胞が存在す

    思い込みはどうして起こるのか? - 順天堂大が脳内機構を解明
    fumirui
    fumirui 2017/08/21
  • 急速冷凍して作った氷、液体だったことが判明 - ストックホルム大など

    水は私たちにとってもっとも身近な物質の1つだが、「固体より液体のほうが密度が高くなる」「4℃以下で負の膨張率をもつ(冷やせば冷やすほど膨らむ)」など、他の物質にはあまりみられない変わった性質を数多くもっていることでも知られる。このため水の物性に関する研究は今でも活発に続けられている。 ストックホルム大学をはじめとする国際研究チームはこのほど、従来「アモルファス氷」と呼ばれていた特殊な状態の氷が、固体ではなく、実際には液体であることを確認したと発表した。アモルファス氷には低密度と高密度の2つの種類があるため、極低温では液体の水が2種類存在していたことになる。研究論文は、米国科学アカデミー紀要(PNAS)に掲載された。 水分子が規則的に配列した氷の結晶とは異なり、秩序が乱れた乱雑な構造をもった氷が存在することは以前から知られていた。こうした乱雑な氷は、ガラスにみられるアモルファス構造と似ている

    急速冷凍して作った氷、液体だったことが判明 - ストックホルム大など
  • 人類の祖先は涼を求めて地上生活始めた? チンパンジーなどの観察から仮説

    猿人などの人類の祖先が木から下りて地上で生活を始めたのは、暑い乾期に木の下の涼を求めて地上に移動したためである可能性があるー。このような興味深い仮説を京都大学霊長類研究所の竹元博幸(たけもと ひろゆき)研究員が提示した。気候の異なるアフリカの2地域でチンパンジーなどの類人猿を長期間観察した結果から導き出したという。研究成果はこのほど英科学誌サイエンティフィック・リポーツ電子版に掲載された。 写真 乾季がほとんどないないコンゴ共和国・ワンバの雨中の樹上でじっとするボノボ(左)ギニア・ボッソウの暑い乾季に地上で休息するチンパンジー(右) (京都大学・竹元研究員提供) 竹元さんは2005~08年の間、乾期のほとんどないアフリカ中部のコンゴ民主共和国・ワンバと乾期がある西部のギニア共和国・ボッソウの2地域で、森林に暮らすチンパンジーとボノボ合わせて10頭の地上滞在時間を観察した。併せて気温を計測、

    人類の祖先は涼を求めて地上生活始めた? チンパンジーなどの観察から仮説
  • 名大、ヘビの胴が長くなる仕組みを解明 - たった1つの遺伝子が影響

    名古屋大学は、同大学大学院理学研究科の鈴木孝幸講師、黒岩厚教授らの研究グループが、理化学研究所および東北大学との共同研究において、進化の過程で脊椎動物の後ろ足の位置の多様性が生み出されたメカニズムを解明したことを発表した。この成果は8月1日、英科学誌「Nature Ecology and Evolution」電子版に掲載された。 脊椎動物の背骨はたくさんの脊椎骨が1列に並んだ構造をしており、脊椎骨は形の違いで頭に近い方から頸椎、胸椎、腰椎、仙椎、尾椎と呼ばれている。我々の後ろ足は骨盤を介して仙椎に接続しており、現存の動物のみならず、既に絶滅した恐竜や首長竜、テトラポドピスに至るまで、あらゆる生物種において後ろ足は仙椎に接続している。しかし、なぜ後ろ足は必ず仙椎の場所に作られるのか、また、進化の過程でどのようにして後ろ足の位置が多様化していったのかは明らかになっていなかった。 研究グループは

    名大、ヘビの胴が長くなる仕組みを解明 - たった1つの遺伝子が影響
  • 土星の磁場発生の不思議 - カッシーニの観測データで謎がさらに深まる

    土星探査機カッシーニは今年4月、土星の環をくぐりぬけて、土星体への接近探査を行うミッションを成功させた。このミッションによって、これまで知られていなかった土星の詳細なデータが得られているが、そのことでかえって土星についての謎が深まる状況も生まれている。 土星の磁場の発生メカニズムも研究者を悩ませている謎のひとつである。 太陽系の惑星の多くが、固有の磁場をもっていることが確認されている。固有磁場をもっていない惑星は金星と火星だけであり、それ以外の惑星はみな固有磁場をもっている。また火星についても、過去には固有磁場をもっていた時期があったことを示唆する残留磁化の存在が確認されている。 惑星が固有磁場をもつ仕組みを説明する理論として、ダイナモ理論がある。ダイナモ理論では、惑星の核を構成している導電性の流体の流動によって電流が生じ、この電流によって磁場が形成されるとする。惑星内部の導電性流体は、

    土星の磁場発生の不思議 - カッシーニの観測データで謎がさらに深まる
  • 東大、反強磁性体で自発的な巨大熱起電力効果が現れることを発見

    東京大学(東大)は7月25日、反強磁性体マンガン合金(Mn3Sn)においてこれまでにない自発的な巨大熱起電力効果が現れることを見いだしたと発表した。 同成果は、東京大学物性研究所 冨田崇弘特任研究員、大学院生のムハンマド・イクラス氏、中辻知教授、理化学研究所創発物性科学研究センター計算物質科学研究チームらの研究グループによるもので、7月25日付の科学誌「Nature Physics」オンライン版に掲載された。 金属や半導体の両端に温度差を与えると、熱の流れによってキャリア移動が起こり両端に電圧が発生する「ゼーベック効果」と呼ばれる現象が古くから知られている。同効果では、温度差に比例した起電力が得られるが、このような性質を持つ物質を並列につなげてモジュール化(サーモパイル化)することでより高出力の起電力を得ることができる。 この原理を利用した発電装置は、小型化が可能なうえ、可動部分もなく発電

    東大、反強磁性体で自発的な巨大熱起電力効果が現れることを発見
    fumirui
    fumirui 2017/07/26
  • ニシンがコンブの栄養源として寄与すると判明-100年以上前の標本を検証

    北海道大学は、1930年頃に発生したとされる、コンブ等の大型海藻類が消失し、それを餌とするウニやエゾアワビ等の生産が減る「磯焼け」発生以前の海の栄養状態が明らかになり、ニシンがコンブの栄養源として寄与していたことが解明されたと発表した。 北海道周辺海域におけるコンブの窒素安定同位体比(δ15 N)マップ。1881年~1920年の日海側の数値が高くなっている。(出所:北海道大学プレスリリース) 同研究は、北海道原子力環境センターの栗林貴範(北海道大学大学院環境科学院にて社会人学生として学位取得)、北海道大学総合博物館の阿部剛史、北海道大学大学院水産科学研究院の門谷茂らの研究グループによるもので、同研究成果は、米国太平洋時間7月12日、「PLOS ONE」オンライン版に掲載された。 「磯焼け」は、コンブ等の大型海藻類が消失し、それを餌とするウニやエゾアワビ等の生産が減る現象。北海道海では

    ニシンがコンブの栄養源として寄与すると判明-100年以上前の標本を検証
  • ロシア依存から脱却せよ! - 米国の新型ロケットエンジン開発競争(1) ロシア製エンジンで軍事衛星を宇宙へ打ち上げる、米国の複雑な事情

    米国にとって命綱ともいえる軍事衛星を、ロシア製エンジンを積んだロケットで打ち上げる--。 そんな倒錯した状態が始まって10年以上が経った2014年、米国とロシアの関係悪化によって、米国がロシア製エンジンを使えなくなる可能性が出てきた。そこで米国は、このロシアへの依存からの脱却を目指して、新たなる次世代ロケット「ヴァルカン」の開発と、そしてそのヴァルカンを宇宙へ打ち上げる、新型ロケット・エンジンの開発を決定した。 ヴァルカンに搭載されるエンジンは現在、2つの米国企業が開発に挑んでいる。ひとつはAmazon創業者ジェフ・ベゾス氏が率いる宇宙企業「ブルー・オリジン」。もうひとつはアポロやスペースシャトルをはじめ、米国の宇宙開発の黎明期からこんにちまで、その歴史を支えてきた「エアロジェット・ロケットダイン」である。両者はそれぞれ異なるエンジンを独自に開発し、最終的にどちらか1社のエンジンが選ばれる

    ロシア依存から脱却せよ! - 米国の新型ロケットエンジン開発競争(1) ロシア製エンジンで軍事衛星を宇宙へ打ち上げる、米国の複雑な事情
  • 振動現象に関する100年来の物理の常識をくつがえす発見 - EPFL

    スイス連邦工科大学ローザンヌ校(EPFL)の研究チームは、電磁波などの振動現象全般について、100年来の常識であった「Q値」に関する物理的制約をくつがえす発見をしたと発表した。研究論文は、科学誌「Science」に掲載された。 電磁波、音波、機械振動などの共振現象を利用するさまざまなシステムの性能を評価するため、よく使われる指標としてQ値(クオリティ・ファクター)がある。 Q値は、共振周波数ω0を振動の減衰率Γで割った値であると定義される(Q=ω0/Γ)。Q値が大きければ大きいほど、共振周波数ω0は高くなり、ω0を中心とするバンド幅Δωは狭くなる。つまり、強くて鋭い共振になる。 また、Q値の定義からは、減衰率Γがバンド幅Δωに等しいという関係が導かれる。これは、導波路や共振器の内部に振動を保持できる時間とその振動のバンド幅の間には物理的なトレードオフがあり、振動を長時間とどめておこうとすれ

    振動現象に関する100年来の物理の常識をくつがえす発見 - EPFL
  • Nスペ「人工知能天使か悪魔か」テレビで解説できないAIのブラックボックス | マイナビニュース

    Nスペ「人工知能天使か悪魔か」テレビで解説できないAIのブラックボックス 高橋秀樹[放送作家/日放送作家協会・常務理事] * * * 6月25日(日)のNHKスペシャル 「人工知能 天使か悪魔か 2017」を見た。この番組は主に人工知能AI)の現象面を捉えている。 将棋界の最高位・佐藤天彦名人を最強の人工知能が激突する。最後の牙城だった佐藤名人も完膚なきまでに叩きのめされた。もはや人工知能にとって人間など敵ではないようだ。 名古屋のタクシー会社では、客がいる場所を指示する人工知能を導入、客の数を大きく伸ばした。人工知能が学習するのは、NTTドコモが持っている人の位置情報と、タクシー会社の乗降客データだという。 シンガポールのバス会社では、事故を起こす危険性の高い運転手を人工知能が見つけ出す。アメリカでは、過去の膨大な裁判記録を学んだ人工知能が、被告の再犯リスクを予測し、刑期の決定などに

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  • 脳活動パターンから知覚している任意の物体を解読する方法 - 京大とATR

    京都大学(京大)は5月22日、ヒトの脳活動パターンを深層ニューラルネットワークなどの人工知能モデルの信号に変換して利用することで、見ている画像に含まれる物体や想像している物体を脳から解読する技術の開発に成功したと発表した。 同成果は、国際電気通信基礎技術研究所(ATR)脳情報総合通信研究所神経情報学研究室 神谷之康客員室長(京都大学情報学研究科教授)、堀川友慈主任研究員らの研究グループによるもので、5月22日付けの英国科学誌「Nature Communications」に掲載された。 同研究グループはこれまでに、機能的磁気共鳴画像法(fMRI)などにより計測されるヒトの脳活動パターンを、機械学習によるパターン認識で解析することで心の状態を解読する「ブレインデコーディング」と呼ばれる技術を開発してきた。しかし、脳活動からそのときに見ている物体を解読する従来の方法では、あらかじめ脳活動を計測し

    脳活動パターンから知覚している任意の物体を解読する方法 - 京大とATR
  • 絶滅危惧種のiPS細胞から卵子と精子を樹立し、異種間キメラを作製

    宮崎大学は、絶滅危惧種のアマミトゲネズミからiPS細胞を樹立し、マウスとの異種間キメラを作製したと発表した。 同研究は、宮崎大学の多新氏・Narantsog Choijookhuu氏・伊豆美奈氏・河野好裕氏・勝希実子氏・猪口瑞穂氏・Ah-Reum Lee氏・鍋倉弘樹氏・菱川善隆氏・城ヶ原貴通氏・越知大氏、理化学研究所の多新氏・大日向康秀氏、京都大学の大田浩氏・斎藤通紀氏、滋賀医科大学の築山智之氏、北海道大学の黒岩麻里氏らの研究グループによるもので、5月12日に米国サイエンス誌「Science Advances」オンライン版に掲載された。 哺乳類の雌雄は性染色体によって規定されており、メスならばXX型、オスなら ばXY型であり、オスになるためにはY染色体(の遺伝子)が必要不可欠である。しかし、Y染色体は進化の過程でどんどん退縮しており、X染色体に比べて小さくなって

    絶滅危惧種のiPS細胞から卵子と精子を樹立し、異種間キメラを作製
  • 暗号化型ランサムウエア「WannaCry」に感染すると? 実際の動きをチェック

    トレンドマイクロは15日、世界中で被害が広がっている暗号化型ランサムウェア「WannaCry」(同社ではワナクライと呼称)に関する緊急解説セミナーを開催。同社セキュリティエバンジェリストの岡勝之氏が、日国内におけるWannaCryの被害状況や対策などについて紹介した。 WannaCryは、5月13日頃から世界的に感染を広げているランサムウェア。この概要に関しては、ニュース記事「15日は不審メールに要注意、業務停止の可能性も - IPAが大規模ランサムウェア攻撃に警鐘」や「5月15日月曜日は特に厳重注意! - ランサムウェア『WannaCrypt』の攻撃」に詳しいので、ご参照いただきたい。 岡氏は、WannaCryの最大の特徴を「ネットワーク経由で広がるワーム活動」であるとした。WannaCryはWindows OSのファイル共有サービス(SMB v1)が抱える脆弱性「CVE-2017

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  • Googleの研究者、Windowsに遠隔コード実行の脆弱性を発見

    fossBytesに5月8日(米国時間)に掲載された記事「Google Researchers Found The Worst RCE Bug In MS Windows, Described As "Crazy Bad"」が、Windowsに遠隔からコードの実行が可能な脆弱性が存在すると伝えた。この脆弱性を突くために特別なツールは必要なく、デフォルトインストールのWindowsですでに有効になっており、さらに攻撃を仕掛けるために同じLANにアクセスしている必要すらないとされている。 この脆弱性を発見したのはGoogle Project Zeroに取り組んでいるGoogleの研究者ら。脆弱性の詳細は公開されていないが、この脆弱性を発見した研究者はこの脆弱性を「最悪(Crazy Bad)」と評価している。 マイクロソフトは5月9日、この脆弱性に関するセキュリティアドバイザリーを公開し、この脆

    Googleの研究者、Windowsに遠隔コード実行の脆弱性を発見
  • 東北大など、植物の根が水分の多い方向に伸びるしくみを解明

    東北大学は、同大学大学院生命科学研究科 高橋秀幸教授らのグループが、英国Nottingham大学、山形大学、京都大学、奈良先端科学大学などとの共同研究で、植物の根が水分の多い方向に伸びるために働く細胞群を明らかにしたことを発表した。この研究結果は5月8日、英国の科学誌「Nature Plants」(電子版)に掲載された。 植物は生育する場所で生存に有利な方向に伸びる屈性によって、さまざまな環境に順応できる。植物の根は、重力を感知して下側に伸びる(重力屈性)だけでなく、水分勾配にも応答して水分の多い方向に伸びる(水分屈性)ことができる。 同研究グループはこれまでに、根の水分屈性を証明し、植物ホルモンのアブシジン酸および陸上植物が有する MIZ1遺伝子が水分屈性に重要な役割であることや、アブシジン酸が MIZ1遺伝子の発現を上昇させて水分屈性を促進することを明らかにしていた。

    東北大など、植物の根が水分の多い方向に伸びるしくみを解明
  • 正確な時計に影響を受け、周囲の時計が不正確になることを解明 - ウィーン大

    ウィーン大学とオーストリア科学アカデミーは、量子力学の対象となるミクロの世界において、ある時計の時刻を正確にすることによって、周囲の時計がその影響を受け、不正確になる効果があることを解明した。これは量子力学と一般相対性理論から導かれる根的な効果であり、時間測定の物理的限界を示すものであるという。研究論文は、「米国科学アカデミー紀要(PNAS)」に掲載された。 この図のように、一般相対性理論では、空間のどのポイントでも他から影響を受けずに正確に時刻を測れる理想的な時計を考えることができる。しかし、量子力学も考慮に入れた場合、隣り合う時計同士は互いに独立ではなく、干渉しあって時間が不正確になる(出所:ウィーン大学) 日常的な世界では、時計によって周囲の時空が変化したり、ある時計が近くの時計に影響を及ぼしたりするといったことはないと考えられている。また、複数の時計を使えば、近接している複数の場

    正確な時計に影響を受け、周囲の時計が不正確になることを解明 - ウィーン大
  • Google、JPEGエンコーダ「Guetzli」公開、同じ画質で35%小さく圧縮

    Google Research Europeの開発チームが、JPEGエンコーダ「Guetzli」をオープンソースで公開したことをリサーチブログで公表した。圧縮に伴う画質の劣化を抑えられ、従来の方式と比べて、高画質なJPEG画像を約35%小さなファイルサイズにまとめられる。 Guetzliは、高品質かつ小さなファイルで、インターネットの利用体験を向上させるWebグラフィックスやデジタルイメージを実現するために開発された。そのため、既存のWeb技術などとの互換性がポイントになっている。JPEG標準に準拠し、Guetzliで作成される画像はJPEGをサポートする既存のWebブラウザや画像処理アプリケーションで扱える。 Guetzliの圧縮アルゴリズムは、Googleが2013年春に公開した汎用データ圧縮ライブラリ「Zopfli」に近い。Zopfliは、gzipやPNG、HTTPリクエストで使われ

    Google、JPEGエンコーダ「Guetzli」公開、同じ画質で35%小さく圧縮