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ブックマーク / bookplus.nikkei.com (3)

  • 羽田圭介「ミニマリストの流行は人生を手早く変えたい欲求の表れ」

    ──著書『 滅私 』はミニマリストの男を主人公としています。所持品をできる限り減らし、最低限の物だけで暮らす「ミニマリスト」。日でこの言葉やスタイルが広まりだしたのは2015年ごろだといわれますが、根強いブームがまだ続いています。小説に取り入れようと思った、着想のきっかけを教えてください。 ミニマリストたちの極端な生活スタイルそのものよりも、メディアやSNSで彼ら彼女らが発している言葉に違和感を覚えたのがきっかけです。「人生を最大化する」「物より経験」など、みな一様に、コピーしたように単語レベルで同じフレーズを多用していました。どこかで見聞きした他人の言葉を、咀嚼(そしゃく)しないでそのまま自分の言葉として発信している。 僕自身も片付け好きではあり、来客には「物が少ないですね」と言われますが、見えるところに置いていないだけで所持品自体は多い。引っ越しでも「単身パック」では足りずに、2トン

    羽田圭介「ミニマリストの流行は人生を手早く変えたい欲求の表れ」
    fumirui
    fumirui 2023/09/10
    >「自分の考えを補強したくて、周囲の忠告よりも自分の意見に近い言葉や、自分を肯定してくれる受け入れやすい言葉を探すうちに、浅はかだったりうさん臭かったりする人たちの言葉に行き着く。」気をつけよう。
  • 田中優子 水と商売と防災から、巨大都市・江戸を読む

    江戸文化研究家の田中優子さんが選ぶ「江戸と江戸時代を深く知るための」1冊目は、『大江戸知らないことばかり 水と商と大火の都』。高度な土木工事によって水を味方につけて生まれた江戸の町は、水に育てられた町でもありました。とりわけ多摩川から水を引き込んだ「玉川上水」の効果は絶大で、飲料水不足を解決するだけでなく、市中や武蔵野の農業を大いに潤しました。 『NHKスペシャル』を書籍化 2018年に『NHKスペシャル シリーズ 大江戸』という番組が放送されました。江戸時代の人々の暮らしぶりや大都市・江戸の機能を、「水の都」「商都」「大火の都」という3つの切り口で紹介するものです。その掘り下げ方は極めて具体的で、江戸文化を研究している私が見てもいろいろ勉強になりました。 その内容を1冊にまとめたのが、『 大江戸知らないことばかり 水と商と大火の都 』(NHKスペシャル「大江戸」制作班編/NHK出版)で

    田中優子 水と商売と防災から、巨大都市・江戸を読む
  • 小泉悠 戦争のできない21世紀にロシアが始めた「古い」戦争

    「21世紀にはもう格的な戦争は起きないと思われていたのに、ロシア戦争を始めてしまいました」。東京大学先端科学技術研究センター専任講師の小泉悠さんは、ロシア専門家であり、「軍事オタク」を自称する戦争研究者でもあります。その小泉さんに現代の戦争を理解するためのを挙げてもらいました。2冊目は『戦争の変遷』(マーチン・ファン・クレフェルト著)です。 <第1回「小泉悠 ウクライナの穀物が標的? 核と生物兵器の危機再び」から読む> そもそも戦争とは何か ロシアウクライナ侵攻を目の当たりにして、「この21世紀にこんな戦争ができるのか」と驚いた人も多いでしょう。米ソの冷戦時代以降、「核兵器が存在している以上、国家と国家が全力でぶつかり合う戦争はできないのでは」と思われていました。 ところが、今まさに我々が見ているのは、ロシアが核保有の超大国としての脅威を示しながら西側諸国を抑止し、戦争を行っている

    小泉悠 戦争のできない21世紀にロシアが始めた「古い」戦争
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