7月11日に幻冬舎から『とんでもない甲虫』が出版される。2011年の『ツノゼミ ありえない虫』、2015年の『きらめく甲虫』の続刊にあたる。じつは2015年に『きらめく甲虫』を出版する前、「ツノゼミに続く珍奇昆虫として、珍奇な甲虫の本を作りたい」と思って提案したことがあった。同時に「美麗甲虫の本も作ってみたい」という考えがあって、結局は確実に売れるであろう後者を作ろうという話しになったのだった。(おかげさまでかなり売れました。) 珍奇甲虫の本を作りたいという腹案はその後もずっとくすぶっていて、折を見て標本を集めていたが、「これは大変だ。かなり遠い先になりそうだ」と思っていた。そんなとき、2018年の「昆虫大学」というイベントで、今回の共著者である福井敬貴君が標本を出展していた。以前から福井君がいろいろな珍奇種を持っているのは知っていたが、さらに充実しているではないか。そして、「この標本を使