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ブックマーク / science.srad.jp (36)

  • 魚にも右利きと左利きがある | スラド サイエンス

    世界淡水魚園水族館「アクア・トトぎふ」と名古屋大、富山大の共同研究チームによると、特定の種類の魚には体の左右一方をよく使う「利き」があるそうだ(読売新聞)。 しかし「利き」がいつ獲得されるかは不明な点が多いとのこと。富山大の竹内勇一助教らは、獲物を左右どちらから襲うかという「利き」の違いが分かりやすいペリソダス・ミクロレピスという魚に着目。ただこの魚、気性が荒く育成が困難だったことから「アクア・トトぎふ」に繁殖を依頼し繁殖に成功。魚の生育過程を調査し、4か月の幼魚と8か月の若魚、12か月の成魚に初めて獲物を襲わせて捕成功率を調べたところ、遺伝的な影響が高いことが分かったとしている。

  • 古い論文を人工知能に分析させることで人間が見逃していた結果を発見 | スラド サイエンス

    Anonymous Coward曰く、 何百万もの古い科学論文を機械学習アルゴリズムを使用して分析したところ、人間が見逃していた新しい科学的発見ができたという(VICE、Slashdot)。 ローレンス・バークレー国立研究所の研究者らは、人間が見逃した論文同士のつながりを見つけるため、Word2Vecと呼ばれるアルゴリズムを利用した。その結果、熱をエネルギーに変換できる可能性のある熱電材料を予測する結果が出力されたという Word2vec機械学習を使って単語間の関係を分析するアルゴリズム。研究者たちはシステムをトレーニングするためのデータとして、材料科学に関連した330万件の抄録から約50万語の語彙を選択してWord2vecに入力した。 入力したデータには熱電に関する定義は無かったが、このアルゴリズムによって単語同士の関連付けから、将来の熱電材料の候補を見つけ出すことができたという。この

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    fumirui 2019/07/14
  • セントラルフロリダ大学、火星の土を再現した「模擬土」を販売 | スラド サイエンス

    米セントラルフロリダ大学(UCF)が「火星の土」の標準規格を開発し、この規格に基づく模擬土を実験用に販売しているそうだ(UCF TODAY、Mashable、SlashGear、V3)。 現在のところ火星の土は地球上になく、将来持ち帰りが可能になるとしても大量に持ち帰るのは困難だ。そのため、火星での植物栽培の可能性などを実験するには模擬土を使うことになる。しかし、従来の火星の模擬土は10~20年前の知識をもとに作られたもので、組成が統一されていないため実験結果の比較が難しかったという。UCFでは火星探査車Curiosityが採取したサンプルの分析結果をもとに、ゲールクレーターのロックネストの玄武岩質表土を忠実に再現するオープン標準規格「Mars Global Simulant(MGS-1)」を開発した(論文概要)。 UCFが販売する模擬土はMGS-1に基づくもので、有害な可能性のある物質を

  • 国際宇宙ステーションの空気漏れ、ソユーズロケットの穴は内側から開けられたものだった | スラド サイエンス

    国際宇宙ステーション(ISS)で先日発生した空気漏れの原因となった、ドッキング中のソユーズMS-09の軌道モジュールに開いた直径2㎜の穴について、ロスコスモスでは当初考えられていた微小隕石衝突説を排除したそうだ(TASSの記事、 NASASpaceflight.comの記事、 The Vergeの記事、 The Registerの記事)。 微小隕石衝突説を排除した理由は、穴が明らかに内側から開けられたものであることだ。NASAが一時公開(現在は削除)した写真によれば、穴はドリルで開けられたものに見えるだけでなく、穴の近くにはドリルが滑ったような痕跡も確認できる。なお、NASAがこの件をリポートした一連のブログ記事では隕石の話は一切出てこない。 現在のところ、穴が誤って開けられたものか、故意に開けられたものかはわかっておらず、地球上で行われたものか、宇宙空間で行われたものかも不明だ。ロスコス

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    fumirui 2018/09/10
  • ネアンデルタール人とデニソワ人の混血児の骨が見つかる | スラド サイエンス

    シベリアの洞窟で見つかった女児の骨の遺伝子を分析したところ、ネアンデルタール人女性の染色体とデニソワ人男性の染色体の痕跡(だけ)が見つかったそうだ。つまり彼女の母親がネアンデルタール人で父親がデニソワ人、人は39万年以上前に分化した異なる化石人類の間に生まれたハーフの第1世代、ということになる(New York Times、Guardian、Nature)。 論文で遺伝の部分を担当したマックス・プランク進化人類学研究所のスバンテ・ペーボは、「もし前もって尋ねられたら、このような発見が出来る可能性はほとんどない、干し草の山から針を探しだすようなものだ、と答えただろう。でも、ひょっこりと見つけてしまって驚いたよ。」と語っている。 ネアンデルタール人などの化石人類が、他の化石人類やホモ・サピエンスと交雑し、現代までその血脈を伝えていることは、現代人のゲノムを分析することによって確かめられていた

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    fumirui 2018/08/27
  • NASA、家庭で作れる火星探査車をオープンソース化 | スラド サイエンス

    NASAのジェット推進研究所(JPL)が家庭で作れるよう設計した火星探査車をオープンソース化し、JPL Open Source Rover(OSR)ProjectとしてGitHubで公開した(JPLのニュースリリース、Build Your Own Rover、OSR公式サイト、GitHubリポジトリ)。 Curiosityの火星着陸成功後、JPLでは教育用の小型探査車「ROV-E」を製作して学校などで活用し、好評を得ていたという。中には自分たちで作れないかという質問も出ていたが、ROV-Eの製作は高価で複雑だったため、OSRを開発したそうだ。 OSRはCuriosityと同様にRocker-Bogieサスペンションを用いた6輪の探査車だ。材料には民生品(COTS)を用い、一部3Dプリントやレーザーカットが必要な部品もあるが、費用は2,500ドル(約278,000円)程度だという。頭脳部分は

  • 査読付き論文誌に「タコは宇宙から来た遺伝子を取り込んで進化した」 という内容の論文が掲載される | スラド サイエンス

    ストーリー by hylom 2018年05月25日 15時59分 トンデモではないけど限りなくトンデモ? 部門より 宇宙から来た生命が地球上に存在する可能性について論じること自体は珍しいことではないが、その多くは科学的な根拠に乏しいまま議論されていた。ところが、このたび「タコは宇宙に由来する遺伝子を取り込んで進化した」と主張する論文が査読付きの論文誌であるProgress in Biophysics & Molecular Biology誌に掲載され物議を醸している(Science Alert)。 この論文の著者には一定の業績をもつ研究者も含まれており、内容としては「宇宙において隕石が生命を広め、隕石が地球に生命の起源となるものを運んで来たことで地球上の生命は生まれ進化していった」と言う主張を真剣に論じているようだ。また、「地球上の生命が隕石によって運ばれて来たウイルスを取り込むことで新

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    fumirui 2018/05/27
  • ドジョウが準絶滅危惧種に指定される。将来は絶滅危惧種になる可能性も | スラド サイエンス

    環境省が5月22日、絶滅の恐れのある野生生物の種のリストである「環境省レッドリスト2018」を公表した(環境省の発表)。 カテゴリーが変更された種としてはウスアカヒゲやシマハヤブサが「情報不足(DD)」から「絶滅(EX)」に変更されたほか、国外産ドジョウや外来種のカラドジョウとの交雑や競争によって減少のおそれがあるとされていたドジョウが「情報不足(DD)」から「準絶滅危惧(NT)」となっている。

  • NASAのスコット・ケリー宇宙飛行士、長期の宇宙滞在で遺伝子そのものが変化したわけではない | スラド サイエンス

    1年近く継続して国際宇宙ステーション(ISS)に滞在したNASAのスコット・ケリー宇宙飛行士は遺伝子の7%が変化し、一卵性双生児のマーク・ケリー宇宙飛行士とは遺伝子が一致しなくなったなどと報じられているが、実際はそういう話ではないようだ(NASAのニュース記事、 GeekWireの記事、 Ars Technicaの記事、 The Vergeの記事)。 NASAは長期の宇宙滞在による宇宙飛行士の生物的変化を研究しており、スコット宇宙飛行士のテロメアの長さが宇宙滞在中に長くなったことや、遺伝子発現シグネチャーの変動が大きかったこと、腸内細菌のバランスが変化したことなどを含む事前結果が1月~2月に発表されている。一連の報道を受けてNASAはニュース記事に追記し、7%変化したのは環境によって変動する遺伝子発現であることや、地球に帰還して6か月後にも元に戻っていなかったが、変動はわずかであることを明

  • 死んでいるのに鞭毛が活動して泳ぎ出す「ゾンビ・ボルボックス」を作り出す手法が開発される | スラド サイエンス

    緑藻の一種であるボルボックスは鞭毛によって移動することが知られているが、個体としては死んでいるにも関わらず鞭毛が運動を開始して泳ぎ出す、「ゾンビ・ボルボックス」を作り出す手法が開発された(東工大ニュースの記事)。 今回開発された手法では、まず界面活性剤でボルボックスの形態を保ったまま除膜する。この時点でボルボックスは死んでしまうが、エネルギー源となるATPを添加すると再び泳ぎ出すという。この手法は単細胞生物や多細胞生物の一部器官のみではよく用いられているものの、多細胞生物の個体全体を「ゾンビ化」することに成功したのは初めてだそうだ。多細胞生物個体に対する均一な界面活性剤処理は難しいが、研究チームは金魚すくいの要領で界面活性剤の入った溶液にボルボックスを漬け込むことで、均一に処理を行う手法を開発したという。 このことは鞭毛の性質を研究する過程で発見されたもので、ゾンビ・ボルボックスを使った実

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    fumirui 2018/01/23
  • オーストラリア、温暖化でウミガメの99%がメスになる | スラド サイエンス

    オーストラリア北東部のグレート・バリア・リーフで、アオウミガメの調査が行われた。その結果、99%がメスであることが分かったという(ナショナルジオグラフィック、CUrrent Biology掲載論文)。 ウミガメの性は卵のときの温度で決まるそうで、温暖化で気温や海水温が上昇していることが原因だとみられている。調査が行われたエリアは世界最大のアオウミガメ繁殖地の1つだそうで、この結果は単なる一地域の問題ではないという。また、これ以外の地域でもメスの割合が増えていることが確認されているそうだ。さらに、年々メスの比率が増加していることも分かったという。

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    fumirui 2018/01/18
  • 鮭の産卵行為は川の環境や地形を変化させる、という研究結果 | スラド サイエンス

    ワシントン州立大学の研究者が、鮭の産卵に伴う行動によって川の水や砂利の流れが変わり、その結果大地の形が変わる可能性があるという研究結果を発表した(ワシントン州立大学の発表、ゆきまさかずよし氏のTweet、論文「Sex that moves mountains: The influence of spawning fish on river profiles over geologic timescales」)。 鮭は産卵前に「産卵床」と呼ばれる穴を川底に作ることが知られている(マルハニチロのサーモンミュージアムページ)。今回の研究結果は、これによって長期的に川の環境が変化することを示したもの。鮭の種類によって産卵床は異なり、その結果川に及ぼす影響も変わるという。

  • 35億年前の化石から微生物の痕跡が見つかる? | スラド サイエンス

    西オーストラリア州で1982年に発見された化石から、生命の痕跡が見つかったという(GIGAZINE、AFP、QUARTZ、Slashdot)。この化石は35億年前のものと見られており、今までで発見されたなかで最も古い生命の痕跡だという。 この化石については、1993年に生命の痕跡が存在する可能性が指摘されていた。また、2002年にも同様の指摘があったが、単に無機物が微生物のような形状に見えるだけではないかとの指摘もあった。そのため研究チームは化石を1マイクロメートルずつ粉砕して分析、形状と化学的組成の両方から微生物であることを確認できたという。 ただ、これに対しまだ確定的なデータではないとの反論も出ているようだ。

  • 米アラスカ最北端の都市の気候観測データ、平均値との差が大きすぎてシステムがエラーと判定 | スラド サイエンス

    米アラスカで今までに無いような気候変動が発生したため、気候観測システムがデータを異常とみなして処理を行わないという事態が発生していたそうだ(GIGAZINE、New Tork Times、Washington Post)。 研究者らが米海洋大気庁(National Oceanic and Atmospheric Administration)による気候観測データを取得したところ、アラスカ最北端にあるバローという都市のデータが消えていたことに気付いたという。バローは今年になって急激に温暖化しており、その結果システムがこのデータを異常とみなして処理対象から外していたことが原因だったそうだ。 このシステムは今まで取得したデータの平均値から大きく外れたデータを異常データとみなすようになっていたそうだが、今年はバロー周辺の流氷の両が少なく、そのために気温が平年よりも大きく上昇していたという。

  • 火星の地表に繰り返し出現する筋は水の流れた跡ではなく、乾いた砂が斜面を滑り落ちたものだという研究結果 | スラド サイエンス

    火星地表の斜面に繰り返し出現する筋(RSL)は水の流れによるものではなく、乾いた砂や塵が滑り落ちることによって発生するとの研究成果を米地質学研究所(USGS)および米アリゾナ大学、英ダラム大学、米惑星科学研究所(PSI)の研究グループが発表した(USGSのニュースリリース、 UANewsの記事、 ダラム大学のニュース記事、 PSIのプレスリリース、 論文アブストラクト)。 2011年に発見されたRSLは火星で地表温度の上がる季節に出現し、温度の下がる季節には消えることから、液体の水が流れている可能性が指摘されていた。2015年にはNASAがRSLに含水塩の存在を確認したと発表し、水が流れている可能性が高まったと考えられていた。 しかし、研究グループが地形学的に分析したところ、RSLは斜面の傾きが大きい場所で長くなるなど、乾いた粒子が斜面を滑り落ちる動きに一致したという。斜面を水が流れる場合

  • ベンチャー企業開発のスパコンが日本一の性能を達成 | スラド サイエンス

    ベンチャー企業のExaScalerとPEZYComputingは、両社が開発したスーパーコンピューターが国内1位相当の性能を達成したと発表した(プレスリリース、 NHKニュースの記事)。 独自開発した最新のメニーコアプロセッサ「PEZY-SC2」を基幹プロセッサとし、液浸冷却技術で高い省エネ性能を実現したという。 このスーパーコンピューター「Gyoukou (暁光)」は海洋研究開発機構(JAMSTEC)横浜研究所に設置されており、6月分のTop500で69位、Green500で7位にランキングされていた。今回実現した性能を6月のランキングにあてはめると、Top500では世界6位(国内1位)、Green500では世界1位に相当するとのこと。昨年6月のGreen500で1位・2位を占めた理研の「Shoubu (菖蒲)」と「Satsuki (皐月)」も両社が開発したものだ。

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    fumirui 2017/10/29
  • 「地球平面説」、信奉者の勢力拡大中 | スラド サイエンス

    今年2月、米プロバスケットボールリーグNBAに所属するカイリー・アービング選手が「地球は平ら」と発言したことが話題になった(NBA Japan)。また、ラッパーのB.o.Bは地球が平らであることを確認するために人工衛星を打ち上げる、として先月からGoFundMeで100万ドルの寄付を募っている(The Verge)。その後アービング選手は地球が平らなことを信じていないと釈明しているが(The Ringer)、これ以外にも地球が丸いことを信じていない人は今でも少なくないという。 こういった炎上・売名・詐欺狙いの発言は一定数あると思われるが、特にイスラム圏で地球平面説を公然と提唱するケースが相次いでいる。 チュニジアでは、博士課程の学生が5年をかけて書き上げた地球平面説の博士論文を提出し、2つの査読のうち1つをパスしていたが、幸運にもこの件がチュニジア天文学会の前会長に漏れたため、すんでのとこ

  • 細胞株の汚染、3万件を超える生物医学関連研究の結果に影響? | スラド サイエンス

    生物医療系の分野の研究において、「細胞株の汚染」によって誤った結果が導き出されるといった問題が多く存在する可能性が示唆されている。最新の調査結果によると、3万以上の科学論文がこの問題の影響を受ける可能性があるという。 生物医療系分野では、研究用に培養した「細胞株」を利用することがある。通常の細胞には寿命があり、一定回数の細胞分裂を経た後に死滅してしまうが、その一部が死滅せず、無限に増殖できるようになることがあるという。こういった細胞を「細胞株」と呼び、研究用として使われるのだが、何らかのミスやトラブルでこの細胞株にほかの細胞が混入するといった「汚染」が発生してしまうことがあるという。 こういった細胞株は培養されて多数の研究機関に提供され、それがさらに培養されて使われる、といったことが繰り返される。たとえば「HeLa細胞」と呼ばれる細胞株は培養され続けた結果、使われた量はトータルで20トンほ

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    fumirui 2017/10/24
  • 最初期の宇宙ではすべての粒子がループ状になっていた、という理論 | スラド サイエンス

    粒子からループができる機構は専門外なので、そういうもんなの?程度しか分からなかったが、ループができた後の話は理解できた。 このループはすぐ潰れて不安定だが、複数のループで結び目ができる(輪っかの中に別な輪っかが通って編み目になる)とすぐ潰れられずに長持ちする。無数の結び目ができて、初期宇宙はループで満たされた。 ループは宇宙をインフレーション膨張させるエネルギーを供給した。 インフレーションが進むとループは崩壊して、インフレーションは終わった。 ループ(輪っか)による結び目が作られるのは3次元に限られる。(幾何学的な理由。2次元では輪は交差できないし、4次元以上では絡まない) 宇宙はもともと高次元だが、このループによる結び目のできた3次元方向のみインフレーションが進み、残りの次元は小さいまま残された。 その結果、我々は3次元空間に住んでいる。

  • 世界の砂利不足 | スラド サイエンス

    Science誌にて、世界的な砂不足が取り上げられている(ギズモード・ジャパン)。 砂や砂利は建築資材として重要で、たとえば2010年には28.6ギガトンもの量が使われたそうだ。いっぽうで砂や砂利の採取による環境破壊は世界中で問題となっており、たとえば日でも規制が行われている(産業技術総合研究所)。 世界的な砂不足については過去にも話題となっており、規制も進んでいるものの、非合法な採取や取引は減る気配がないようだ。