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ブックマーク / www.toho-u.ac.jp (3)

  • 外来種の侵入が、元々生息していた寄生虫の感染リスクを増加させる

    古澤 春紀(東邦大学大学院理学研究科環境科学専攻 2021年度卒) 脇 司(東邦大学理学部生命圏環境科学科 准教授) 池澤 広美(ミュージアムパーク茨城県自然博物館 資料課 課長・学芸員) 辻 翔平(国立環境研究所 気候変動適応センター 特別研究員) 関 まどか(岩手大学農学部共同獣医学科 准教授) 鶏盲腸吸虫Postharmostomum commutatumは、キジ、ヤマドリなどキジ科鳥類につく寄生虫で、カタツムリの仲間を感染源とします。国内でヒトへの寄生報告は見当たりません。この吸虫は日国内に古くからいたものの、採集例は少なく、野外で細々と生きてきた寄生虫と考えられます。 コハクオナジマイマイは、西日に自然分布するカタツムリですが、1990年頃から関東に侵入し、爆発的に個体数を増やした国内外来種(注1)です。研究グループが、関東に侵入したコハクオナジマイマイの寄生虫を調べたとこ

  • 霊長類はどのような社会で暮らしているか?—DNA分析が明かすチンパンジー・ゴリラの社会

    トップページ  > 理学部  > 生物学科  > 生物学の新知識  > 霊長類はどのような社会で暮らしているか?—DNA分析が明かすチンパンジー・ゴリラの社会 私は、哺乳類の社会の研究を行なっていますが、「動物の社会の研究」と聞いて内容が思い浮かぶでしょうか? 多くの動物は、交渉の頻度に差はありますが、同じ種の他個体と関わり、多様な関係をつくりだしています。哺乳類の場合は、授乳を行なうので、少なくとも母子は一緒にいる期間があります。アフリカスイギュウなど群れをつくる哺乳類では、異性もしくは同性の他個体と日常的に社会交渉をしますし、普段単独であるトラなどの哺乳類であっても繁殖するために雌雄間で交渉を行ないます。大まかにいうと、どのような個体と暮らしていて、どのような交渉をしているかを調査するのが、動物の社会の研究です。 今回は、私が関わってきたアフリカ大型類人猿(ゴリラ・チンパンジー)の社会

    霊長類はどのような社会で暮らしているか?—DNA分析が明かすチンパンジー・ゴリラの社会
  • 体温はなぜ37℃なのか 【2009年10月号】

    動物には爬虫類のような変温動物と私たち哺乳類に代表される恒温動物がいます。では、外界の温度によって体温が変動する変温性から、体内で発熱し体温を自立的に保つ恒温性への進化はどのようなプロセスで進化したのでしょうか。体温を高く、一定に保つことにはどんな意義があるのでしょうか。これが、爬虫類の行動研究を始めて以来30年、私がずっと考え続けてきた疑問です。 現在、私たちは伊豆諸島の島々において、オカダトカゲとその捕者であるシマヘビの生活様式、捕を回避する行動に及ぼす体温の影響などを調べながら、体温調節の進化について研究しています。今回は、温度計とストップウオッチを使ったシンプルな野外研究の成果と、内温性の進化に関する最近の研究成果、そして新しい考えについて紹介します 伊豆諸島に生息するオカダトカゲにとって、シマヘビは強力な天敵(捕者)です。しかし島々の中には、シマヘビが生息せずにオカダトカゲ

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