量子科学技術研究開発機構(QST)は頭に思い浮かべた風景をコンピューターでディスプレーに復元する技術を開発した。脳の信号を機能的磁気共鳴画像装置 (fMRI)で読み取り、生成AI(人工知能)などを活用して画像に直す。病気で意思疎通が困難な人の意思伝達に使える可能性がある。従来は風景を見ているときの脳の信号を読み取って画像化することはできた。新技術は実際に見ていなくても、頭の中に思い浮かべた風景
英オックスフォード大学に所属する研究者らが発表した論文「Integration of 3D-printed cerebral cortical tissue into an ex vivo lesioned brain slice」は、人間の神経幹細胞から脳組織を3Dプリントで作成することを示した研究報告である。生成された組織をマウスの脳に移植したところ、結合し機能したことが確認された。 研究者らは、脳に損傷を負った人々にオーダーメイドの修理が施される日が来るかもしれないと述べている。 ▲人間から取り出した細胞を含む液滴を使って、脳の2層の組織を3Dプリントで作成する。作成した組織をマウスの脳に移植した。 keyboard_arrow_down 研究背景 keyboard_arrow_down 研究内容 keyboard_arrow_down 展望 脳損傷の原因として、事故による外傷、脳卒
義肢、白杖、電動車椅子、補聴器などは、身体障がい者の生活をサポートするための支援機器です。 最近、アメリカ・テキサス大学オースティン校(The University of Texas at Austin)神経科に所属するホセ・デル・R・ミラン氏ら研究チームは、思念でコントロールできる車椅子を開発しました。 その結果、コントロール技術を向上させるには脳波を変化させることが大切だと判明しています。 研究の詳細は、2022年11月18日付の科学誌『iScience』に掲載されました。 With training, people in mind-controlled wheelchairs can navigate normal, cluttered spaces https://www.eurekalert.org/news-releases/970833 Tetraplegic Patient
意識を宿す脳は、すこしばかり手のこんだ電気回路にすぎない。であれば、脳の電気回路としての振る舞いを機械に再現することで、そこにも意識が宿るに違いない。多くの神経科学者はそう考えている。 問題は、ヒトの意識のコンピュータへの移植、いわゆる「意識のアップロード」である。仮にそれがかなえば、ヒトが仮想現実のなかで生き続けることも、アバターをとおして現世に舞い降りることも可能になる。どちらを選択しても、生体要素が一切排除されるため、死が強制されることもない。 はたして意識のアップロードは原理的に可能か? その技術的目処は立っているのか? まずは、その意味合いと存在意義に迫る連載第一弾をお届けしたい。 自らを被検体に、意識のアップロードをくり返す開発エンジニアのポール。アップロードのたびに彼の意識は二分され、ひとつは身体にのこり、もうひとつはコンピュータが担う仮想現実に召喚される。数えること五度目の
いなたくんへ 夢のビデオ撮影が実現している。夢とはもちろん、寝ている間に見るアレだ。起きてしばらくすると内容を思い出せないことも多い。 夢の映像化は国債電気通信基礎技術研究所(ATR)による成果で、ミチオ・カク著『フューチャー・オブ・マインド』(2015)で紹介されていた。本書は「心」や「意識」の原理を脳科学・神経科学の見地から探った一冊である。思考の映像化技術は次の記事でも紹介していた。夢のビデオ撮影も原理的には同じだ。 「心」のリバース・エンジニアリングが拡げる人の能力と可能性(『フューチャー・オブ・マインド』書評)(希望は天上にあり,2015/5/30) 夢の世界は、自由で現実離れしていておもしろい。思いがけぬ人と会えたりもする。夢をビデオに撮れたとしたら、新たな楽しみが1つ増えることになりそうだ。その一方で「撮れてしまう」ことの危険もあるだろう。 今回は、夢のビデオ撮影の普及が世の
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