ESAのソーラー・オービターが太陽に最接近したところを描いたイラスト。(Illustration by ESA/ATG medialab) 米東部標準時2月9日夜、初の試みを行う太陽探査機を載せたロケットが、フロリダ州のケープカナベラル空軍基地から打ち上げられた。 太陽は毎日空で輝いているものの、これまで人間はその姿を横から(地球側から)しかとらえることができなかった。しかし、それがもうじき変わろうとしている。欧州宇宙機関(ESA)の太陽探査機、ソーラー・オービター(SolO)が、これまで見られなかった太陽の極域の詳細な観測を行うことになっているからだ。 SolOは10種の観測機器を使って、太陽から放出されるエネルギー粒子の流れ、いわゆる太陽風がどのように起こるのかを、文字通り新たな視座から明らかにしようとしている。また、太陽活動において磁場の強さが11年周期で変化したり、予期しない変動が