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古楽に関するfunaki_naotoのブックマーク (316)

  • 焦点を合わせる ハープ奏者マーラ・ガラッシへのインタビュー|再発見と書きかえ

    ガラッシ自身のサイトに掲載されたコンスタンス・ホワイトサイドによるインタビューの豪傑訳 マーラ・ガラッシは、ルネッサンス、バロック、初期のペダルハープで世界をリードするパフォーマーの1人です。彼女はヨーロッパ全土で公演を求められており、実際、このインタビューは彼女の楽旅をたどりながら、ミラノ、シチリア、フランクフルトを経由して行われました。私は彼女に彼女自身と彼女の訓練について少し話してくれるように頼みました。 MG:私はミラノで生まれ、9歳のときに現代のハープを弾き始めました。楽器の金色の美しさとそのメロディアスな音にとても惹かれました。故郷の町、シビカ・スクオラ・ディ・ムジカ(ミラノ市立クラウディオ・アバド音楽院か)で学びました。最初の先生、ルシア・キエリチ夫人は、トスカニーニの時代の「ラスカラ」で最初のオーボエ奏者の娘であり、非常に才能のあるミュージシャンでした。キエリチ夫人は結婚

    焦点を合わせる ハープ奏者マーラ・ガラッシへのインタビュー|再発見と書きかえ
  • パロットによるロ短調ミサ曲

    パロットたちによる「ミサ曲 ロ短調 BWV232」、何度きいてもすごい演奏です。さきほどの記事では、パロットたちの演奏を褒めたわりには流しすぎたようなので、記事をあらたにたてて、かんたんに説明しておきます。 その特徴は、 演奏はリフキン校訂の楽譜を使用編成はリフキン説に準じつつ拡大ラテン語の発音がドイツ式です。 パロットが用いた楽譜の校訂者ジョシュア・リフキンは、最近ではカンタータの復元(BWV216)の業績で知られる、バッハ研究者・音楽家。理由はおいておくとして、バッハの声楽曲は「各パート1人」で歌われた、という理論の提唱者で、実践者です。 リフキンの主張する「各パート1人」については反論の声のほうが大きいようですが、パロットは、その録音にさいして、リフキン説に準じつつ、やや拡大した編成をとっています。アリアや二重唱はもちろん、コンチェルティスト(ソリスト)によるソロ。 ふつうでないのが

  • HIP論 |ヘインズ 『古楽の終焉』|Marcel Swann

    批判的であるよりも、人間的であってほしいものです。 そうすればあなた自身の喜びもいやますことでしょう。 ドメニコ・スカルラッティHIPとピリオド演奏についてクラシック音楽には、演奏様式の一つとして「ピリオド」と呼ばれるジャンルがあります。ピリオドとは、歴史上の特定の時期に用いられていた表現を、歴史学的・考古学的な方法を通じて現代に再現しようとする試みを指します。 音楽において、これは廃れた当時の楽器を再現し、その演奏方法を史料から解明し、作曲家たちが生きた時代の表現を忠実に再現することを意味します。こうした再現された楽器は「ピリオド楽器」、その演奏は「ピリオド演奏」と呼ばれます。また、この演奏様式全体を指す総称として「ピリオド」という語が使われることもあります。 ピリオド演奏は当初、バッハ、ヘンデル、ヴィヴァルディといった作曲家によるバロック音楽やそれ以前の音楽を主なレパートリーとしていま

    HIP論 |ヘインズ 『古楽の終焉』|Marcel Swann
  • 『古楽の終焉 by ブルース・ヘインズ』

    表題の書、今年4月にアルテスパブリッシング社から出た新刊です。亭主も最近になってアマゾン経由で手に入れたところで、まだ最初の数十ページぐらいを読んだだけですが、超々面白いのでちょっと先走ってネタバラシをしたくなりました。 日語版の副題に、「HIP<歴史的知識にもとづく演奏>とはなにか」とあるように、書は現在「古楽」と呼ばれる音楽活動の基底を成すHistorically Informed Performanceという考え方(音楽思想と言ってもよい)を正面から論じたものです。(このHIPという略語、英語に慣れた方なら「トレンディな」という形容詞=hipを思い浮かべるハズ。1960-70年代に米国西海岸で流行した反伝統的な若者文化=hippieもこれに由来します。) 古楽が広く実践されつつある今日では、HIPはそれ自体で自立した考え方に見えますが、そうなるまでの過程で対抗する相手だったのは、

    『古楽の終焉 by ブルース・ヘインズ』
  • 『「古楽の終焉」~ HIP〈歴史的知識にもとづく演奏〉とはなにか/ブルース・ヘインズ』

    唯我独尊的クラシックCD聴聞記(仮) 自身の感性のみを信じて厳選した愛すべきクラシックCD+αについて1枚ずつ語ります。Work in Progressの精神で、投稿後の記事や過去の記事を順次改訂。CD整理につき予告なしに記事を削除することがあります。2020年12月より執筆。 オーボエ&リコーダー奏者ブルース・ヘインズ(1942-2011)による注目の著書。21世紀におけるピリオド演奏の意義についてリアルな視点で語られている―普段はメモをとることがない僕がメモをとらざるを得なかったほど、豊富かつ興味をそそる情報で溢れていた―。2007年出版。日語訳は2022年に出版された。 ※最初に断っておくが、この記事は書の解説でも要約でもなく、僕の感性に従って自由に書かれたものである。貴重な内容なので、古楽&バロック、また音楽史に興味のある方は是非書を手に取ってご覧いただきたい―。 「古楽の終

    『「古楽の終焉」~ HIP〈歴史的知識にもとづく演奏〉とはなにか/ブルース・ヘインズ』
  • 20世紀的脱Hi-Fi音響論

  • Australian Romantic & Classical Orchestra - The Mozart K.488 Project with Neal Peres Da Costa

  • 柴田俊幸のCROSS TALK 〜古楽とその先と〜 Vol.13 クライヴ・ブラウン博士[後編]

    古典派・ロマン派の歴史的演奏研究の世界的権威であるクライヴ・ブラウン博士(Clive Brown リーズ大学名誉教授/ウィーン国立音楽大学客員教授)に聞く「目からウロコ」のシリーズ、後編はヴィブラートやポルタメントの話など、話題はより実践的に。弦楽器の方は特に必読です! Chapter 5 ヴィブラートを考える 柴田俊幸 ドレスデンでどのような活動をされているのか教えてください。ケント・ナガノ氏やコンチェルト・ケルン+ドレスデン祝祭オーケストラのメンバーと緊密に協力して、ワーグナーの《ニーベルングの指環》全曲の演奏に取り組んでいますよね。特に日の聴衆にとっては、ワーグナーと歴史的演奏実践(HIP)の関連性を想像できないのです。 ブラウン まず第一に、私たちはあらゆる歴史的演奏において、同じことを行っています。適切な楽器を見つけるよう努めています。なぜなら、適切な楽器を用いることで、特にオ

    柴田俊幸のCROSS TALK 〜古楽とその先と〜 Vol.13 クライヴ・ブラウン博士[後編]
  • 柴田俊幸のCROSS TALK 〜古楽とその先と〜 Vol.13 クライヴ・ブラウン博士[前編]

    古典派・ロマン派の歴史的演奏研究の世界的権威であるクライヴ・ブラウン博士(Dr. Clive Brown リーズ大学名誉教授/ウィーン国立音楽大学客員教授)が2024年11月に初来日しました。ケント・ナガノ&コンチェルト・ケルンとの《指環》プロジェクトでも大きな役割を果たしている博士。いかにも英国紳士然とした佇まいが印象的です。ピリオド楽器のムーブメントが19世紀から20世紀にまで及ぼうとしている昨今、私たちはそれとどう向き合うべきなのか。柴田俊幸さんと大いに語っていただきました。まずは前編から。 Chapter 1 HIP(歴史的知識にもとづく演奏)の覚醒 柴田俊幸 こんにちは、ブラウン博士。日にようこそ。このコーナーは二人の音楽家による対談形式の連載ですが、今日は博士がゲスト!ということで、聞き手に徹してたくさんのことを学べればと思っています。初めての日、いかがですか? ブラウン 

    柴田俊幸のCROSS TALK 〜古楽とその先と〜 Vol.13 クライヴ・ブラウン博士[前編]
  • 濱田芳通<br>日本で古楽を探求する意義【後編】

    リコーダー、コルネット奏者として、また指揮者として日の古楽を牽引する濱田芳通。彼の音楽の源泉を探っていくのがインタビューの趣旨である。前編では彼の生い立ちと過去の演奏活動について掘り下げたが、後編では視点を未来に向け、濱田の今後の演奏活動と彼の考えるクラシック音楽の展望について掘り下げていきたい。 濱田芳通 バッハの音楽が持つ「物語性」 ――直近では、2024年11月に東京オペラシティでヨハン・セバスティアン・バッハの《ミサ曲ロ短調》を演奏されました。毎度のことではありますが、各曲の描き分け、特徴づけが見事で、あっという間に2時間が過ぎてしまいました。特に終盤の〈Agnus Dei〉における闇の深さと〈Dona nobis pacem〉の切実な祈りは印象的でした。 作はかつてカール・リヒターの録音によって親しまれ、その演奏は北方的で禁欲的なイメージを与えるものでしたが、近年は南方的で

    濱田芳通<br>日本で古楽を探求する意義【後編】
  • 濱田芳通<br>日本で古楽を探求する意義【前編】

    タグ imdkm柿沼敏江広瀬大介有馬慶田裕暉東端哲也松山晋也松平敬松村正人柴田俊幸永井玉藻布施砂丘彦池田卓夫片桐卓也白沢達生相馬巧細田成嗣鉢村優長屋晃一青澤隆明平岡拓也岡田暁生Pause Catti國枝志郎かげはら史帆ヤマザキマリ八木宏之八木皓平加藤浩子加藤綾子原典子吉原真里坂入健司郎山﨑隆一大谷隆之小室敬幸小宮正安小島広之小林沙友里小田島久恵小阪亜矢子山下実紗香原斗志 text by 有馬慶 cover photo ©︎Tomoko Hidaki リコーダー、コルネット奏者として、また指揮者として日の古楽を牽引する存在である濱田芳通。私が初めて濱田の音楽に触れたのは、彼が主宰するアンサンブル、アントネッロによる『天正遣欧使節の音楽』の録音である。天正遣欧使節の遍歴を当時の音楽を用いて描くというコンセプトのアルバムであるが、ただ単に当時の音楽を再現するだけでなく、残された記録や資料を参

    濱田芳通<br>日本で古楽を探求する意義【前編】
  • 柴田俊幸のCROSS TALK 〜古楽とその先と〜Vol.4 小倉貴久子・川口成彦

    柴田 ダイナミクスをすべて一目盛り上げなくちゃいけない? 川口 そう感じたことがありました。そのときに「バランスどうしようか」とか相談しながらやるんですけど、僕はもう古楽器の世界にどっぷり浸かってるから、サイレンスに喜びを感じる。もし、大ホールでのピアノを演奏することを想定してピアノと向き合っていたとしても、サイレンスの部分にもこだわるような方向性があると、表現力の幅が広がるのかなと思います。僕もやっぱり古楽器を通じてそれを学んだ。やっぱり最初のフォルテピアノのレッスンのときは「もっと大きな音出ないかな」と思っちゃった(笑) 「フォルテッシモで弾いてるのに、なんでこれしか出ないんだろう?」って。それは楽器が悪いんじゃなくて、自分のセンスが合致してなかっただけ。楽器を変えるんじゃなくて、自分の脳みそを変えなきゃなって… 古楽器に触れるときには、それまで自分の中で培ってきた“当たり前”を、1回

    柴田俊幸のCROSS TALK 〜古楽とその先と〜Vol.4 小倉貴久子・川口成彦
  • 柴田俊幸のCROSS TALK 〜古楽とその先と〜Vol.4 小倉貴久子・川口成彦

    ベルギーを拠点に活躍するフルート&フラウト・トラヴェルソ奏者で、たかまつ国際古楽祭芸術監督を務める柴田俊幸さんが、毎回話題のゲストを迎えて贈る対談シリーズ。モダンとヒストリカル、両方の楽器を演奏するアーティストが増えている昨今、その面白さはどんなところにあるのか、また、実際に古楽の現場でどんな音楽づくりがおこなわれているのか、ヨーロッパの古楽最前線にいる柴田さんが、ゲストともに楽しいトークを展開します。バッハ以前の音楽は未だマイナーな部分もありますが、知られざる名曲は数知れず。その奥深き世界に足を踏み入れれば、きっと新しい景色が広がるはずです。 第4回のゲストは、日を代表するフォルテピアノ奏者である小倉貴久子さんと川口成彦さん。小倉さんは、1990年代にオランダで学び、ブルージュの古楽コンクールで優勝。川口さんはいま、アムステルダムと日を拠点に活動。師弟関係にもあるお二人は、共にオラン

    柴田俊幸のCROSS TALK 〜古楽とその先と〜Vol.4 小倉貴久子・川口成彦
  • コロムビアミュージックエンタテインメント | 有田正広

    1989年、デンオン・アリアーレ・シリーズはこのアルバムとともにスタートしました。すでにトラヴェルソの稀代の名手として知られていた有田は、アリアーレの幾多の名盤と共に更に存在の大きさを増し、その名を世界的なものにしてゆきます。有田は2000年にバッハを真作のみ、別のコンセプトで再録音していますが、有名な変ホ長調等いくつかのソナタはこの旧盤のみの収録。演奏面でも、この演奏の溌剌とした清心な表現は今なお色褪せません。 1989年10月デンオン・アリアーレ・シリーズの記念すべき第1回として有田正広 /J.S.バッハ フルート・ソナタ全集(CO-3868~9)が発売された。そのCDの帯裏には以下のコメントが書かれている。「アリアーレ(Aliare:飛翔)というレーベルはデンオンのクラシック制作の中でも特に有田を中心とするオリジナル楽器による演奏のシリーズにつけられるものです。(中略)以後年2~3タ

  • 日本コロムビア | [この一枚 No.78] ~ラ・ストラヴァガンツァ・ケルン(有田正広:独奏)/J.S. バッハ:管弦楽組曲全集~

    ホーム > 商品情報 > [この一枚 No.78] ~ラ・ストラヴァガンツァ・ケルン(有田正広:独奏)/J.S. バッハ:管弦楽組曲全集~ 某音楽雑誌に「最新版 名曲・名盤500(1)」という特集が組まれていた。第1回目はバッハからベルリオーズ迄の名曲について10名の音楽評論家が推薦する3枚の名盤を集計し、順位が付けられている。パラパラとページをめくると日コロムビアのアリアーレ・シリーズの演奏も取り上げられ、中には1位に選ばれた作品もあつた。改めてじっくり読み始めると、冒頭のJ.S.バッハ:管弦楽組曲で驚いた。いや、むしろ悲しくなってしまった。その訳は名盤の4位に選ばれたマンゼ指揮ラ・ストラヴァガンツァ・ケルンのCD番号がBrilliant Classics海外盤と表記されていたからだ。 今回はこのラ・ストラヴァガンツァ・ケルンについて紹介する。 1989年秋に有田正広/J.S.バッハ:

  • コロムビア | デンオン・アリアーレ創立20周年

    デンオン・アリアーレ創立20周年に寄せて  有田正広 デンオン・アリアーレ・シリーズは、今年で創立20周年を迎えます。楽器、楽譜、当時の演奏法などの飽くなき探求によって音楽を作曲者の意図に近づけようとする演奏姿勢を、60点を超すクオリティーの高いカタログに結実してきた20年の歩みには、日初のオリジナル楽器専門のシリーズである以上の大きな意味があったと信じています。更なる発展へと大きな“飛翔”を続けてゆくアリアーレ・シリーズに、ご声援をよろしくお願いいたします。 アリアーレ(aliare)とは古いイタリア語で、飛び立つこと、「飛翔」を意味します。 【最新情報】 (2009/12/22) お詫び:『有田正広/J.S.バッハ:フルート・ソナタ集』(12/23発売)、『レコード芸術』2010年1月号及び『intoxicate』#83の弊社広告について (2009/05/15) プレゼント・キャン

  • 古楽を聴く耳の形成

    稿は、19世紀における歴史主義の高まりとともに始まった古楽復興の動き(過去の音楽を再現しようという運動)が、フランスにおいて聴衆の「耳」の問題へと転換していく過程を、クロ ード・ドビュッシー(1862~1918)の時代に焦点を当てて解き明かすものである。具体的には、 18世紀フランスの作曲家ジャン=フィリップ・ラモー(1683~1764)の音楽を、ドビュッシーの時代の人々の耳がどうとらえ、いかに20世紀のピリオド楽器運動(作曲された当時の楽器や演奏習慣で音楽作品を演奏しようというスタイル)へとつながっていったのかを、当時の音楽批評から明らかにする。 アレクサンドラ・キーファーは、19世紀におけるヘルマン・フォン・ヘルムホルツ(1821~1894) の功績とフランスにおけるその流行が、ドビュッシーの音楽を聴く耳を形成したことを論じているが、耳の変化は、「過去の音楽を聴こう」という努力の中で

  • 興味のある古楽

  • https://global.oup.com/academic/product/early-music-in-the-21st-century-9780197683064

  • 平安時代の箏曲 - 株式会社 同成社 考古学・歴史・特別支援教育図書の出版社