『日本文芸鑑賞事典:近代名作1017選への招待 明治3~28年』(石本隆一/[ほか]編纂 ぎょうせい 1987.8) p199~201「登場人物達は作者露伴のまったくの想像の産物というわけではなく」とあり、「自作の由来」(『唾玉集』)という露伴の談話について、「郎円上人の人物像については次の話から推察できそうです。此の男(倉)が上野の或寺の普請をしてゐた時に、此の寺の碩徳が才物と云はれてゐた或る宮様師をさとすのを聞いた」と紹介していますが、「上野の或寺」「寺の碩徳」というだけで、注釈はありません。 『唾玉集:明治諸家インタヴュー集 東洋文庫』(伊原青々園/編 平凡社 1995.8)p19~23には、郎円上人のモデルとなった人物についての記述はありませんでした。 『露伴九十九章』(日沼滉治/著 未知谷 2006.8) p165~166に円朗上人と寛永寺を『五重塔』の郎円上人と感応寺にかさねた
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