颱風vs台風 第019号(1997年10月9日) 技術部フォント管理開発課 合田知由 9月4日第014号「なぶる?!」に続いて漢字のお話です。あるTV番組で“台風”は「英語のタイフーン(typhoon)に漢字を当てたもの」だと言っていました。ということは、外来語に音が似た漢字を当てただけということになってしまいます。 本当かなあ〜と思って、福岡管区気象台のお天気相談所に尋ねてみました。「明治時代の今の気象庁にあたる『中央気象台』の藤原さんが、英語のタイフーンをもじったというのが有力な説です。それ以前に使われていた古い言葉に“野分き(のわき)”、そして漢字に“颱”がありますが、どのように使い分けられていたかはわかりません」という答え。う〜ん、やはり英語が起源なのか……。さらに真相を求めて、辞典をめくってみました。 【広辞苑】には「台風・颱風……古く