The World of Kenji Ekuan: A Great Master of Design, Hiroshima Produced インダストリアル・デザイン界の世界的巨匠である榮久庵憲司(1929-)は、原爆投下後の焼け野原に夕日が沈んでいく広島の光景が、デザインの道に進む原点となったと述べています。以来、モダンデザインと東洋思想を融合させながら、「人」と「道具」のあるべき関係をデザインによって提案し続けてきた、榮久庵憲司のデザインの業績とものづくりの世界をインスタレーション等により紹介します。 画像:榮久庵憲司 《池中蓮華》 2012年 撮影:富田眞一 榮久庵憲司は、日本にインダストリアル・デザイン(工業デザイン)という概念を切り拓いたパイオニアです。その作品は、醤油瓶から新幹線まで「これもそうだったの!?」と思うほど幅広く、それらがすべて榮久庵とそのグループ(GK Desi