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ブックマーク / blog.goo.ne.jp/shizuo_asogawa (2)

  • 沂風詠録:(第45回目)『吉川幸次郎と漱石の漢詩バトル』 - 限りなき知の探訪

    『近世畸人伝』(岩波文庫)というがある。江戸時代の文人、伴蒿蹊が当時のタンレントや市井の人々のゴシップを集めたものだ。その中に確か、池大雅とその、玉蘭のエピソードもあった。ある時、池大雅が大阪へ出かけるといって家を出た。ところが絵筆を置き忘れたので、玉蘭が後を追って手渡すと、池大雅は、『どこの方か存じませぬが、ありがとうございます』とお礼を言い、玉蘭も黙って返礼して分かれたという。洒脱というべきか、超俗というべきか、はたまた典雅というべきか。 さて、京大文学部には、かつて中国文学・史学の大家がそれこそひしめいていた。(と、過去形で言わなければならないのは、個人的には非常に残念なのだが。)その一人、吉川幸次郎(敬称略)は現代の基準からすれば立派にこの畸人伝に仲間入りできる資格を備えている。何しろ、彼が弟子や学生に向かって『君達の国はなっとらん、わしの国では。。。』と言うときの君達というの

    沂風詠録:(第45回目)『吉川幸次郎と漱石の漢詩バトル』 - 限りなき知の探訪
  • 百論簇出:(第38回目)『自家製漢文検索システム』 - 限りなき知の探訪

    以前、資治通鑑を読むのを助けるために、漢文の検索システムを作ったと書いた。そのことについて述べたい。 現在、台湾中国土のウェブサイトを見ると所謂中国古典の原文がかなりアップロードされている。例えば、資治通鑑・卷046は、下記のURLで原文が入手できる。 http://zh.wikisource.org/zh-hant/資治通鑑/卷046 しかし、こういった文に対して検索するときに困った問題がいくつかある。 問題1:正字体(旧漢字)、異字体 これらのサイトの文字は、全て所謂旧漢字で書かれているため(例:學・学、體・体)検索のための入力文字を全て新漢字から旧漢字に事前に変換しておく必要がある。これがだいたい300文字ある。正しく変換するには、まずどの文字が旧漢字かを知らないといけないし、その旧漢字を正しく知っていないといけない。その旧漢字に類似の問題で、異字体というのもある。たとえば『隣・

    百論簇出:(第38回目)『自家製漢文検索システム』 - 限りなき知の探訪
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