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ブックマーク / chikirin.hatenablog.com (7)

  • 街の風景が変わる - Chikirinの日記

    2009年11月26日、日経新聞の一面トップ記事の見出しは「JTB、国内200店閉鎖」だった。200店という数は全体の2割にあたるらしい。流行り言葉を借りれば「販売チャネルの組み替え」であり、旅行は「店舗の窓口で売る商品」から、「ネットで売る商品」に変わっていく。 「何を今さら」という人もいるだろう。しかし、業界最大手の企業が、これだけの規模(既存店舗の2割)で、当然に人員削減を伴うであろう、チャネルの組み替えに踏み切ることの意味は決して小さくない。だからこそ「一面トップ記事」なのだ。 旅行業界に関して言えば、「有人店舗からネット」への格的なシフトが起るかどうかは、楽天トラベルや一休ドットコムが決めるのではない。JTBの決断がそのレバーを引くのだ。 同じ日の33面には「ネット時代の報道拓く」という記事がある。日経新聞が来春に電子新聞を創刊する、ことの特集だ。まだ料金などの詳細は発表されて

    街の風景が変わる - Chikirinの日記
  • 同一労働 同一賃金 - Chikirinの日記

    同一労働・同一賃金に関して、「街頭インタビュー」を行いました。 レポーター:「同一労働・同一賃金について、どう思いますか?」 通行人A:「同一労働同一賃金が実現していないのは、日の大きな問題です! 正社員と非正規の社員では、同じ仕事をしていても貰える給料が全く違います。 その上、片方はボーナスもあり雇用も守られていて、年金から保険まですべての福利厚生を享受できるのです。 一方で、非正規雇用の人は賃金も上がらないし保障もない。ひどすぎます。“同一労働・同一賃金”大賛成です!!」 レポーター「熱いご意見をありがとうございます!ところでAさんのご職業は?」 通行人A(ややムッとして)「僕ですか? 自動車工場で期間工やってます。 もう 7年もね。入ったばかりの正社員よりよほどスキルはありますよ。 でもそれもあと数週間だけの話です。なんせ契約は今月末までなんでね。(ためいき)」 レポーター「なるほ

    同一労働 同一賃金 - Chikirinの日記
  • もうひとつの解 - Chikirinの日記

    前回ちきりんはこちらのエントリで、 (1)「時給の仕事」で一生べていくのは無理である。 (2) しかし現在の日では、「時給の仕事をしている生計の主な担い手」が1000万人近くいる。 とし、企業が非正規雇用の労働者1889万人のうち半分以上の1000万人を正社員にしないとこの問題は解決しないと書きました。 しかし企業側は、 (3)「国際的な競争力を維持するためには、それは不可能」 といいます。(ちきりんには「中高年正社員の高すぎる給与を守るための詭弁」にしか聞こえませんが、今日の論点はここではないので突っ込むのはやめておきます。) この(1)(2)(3)を前提とするならば、この1000万人は年収200万円でずっと生きていく必要があり、その人達には、従来の日人が想定していた“中流ライフ”を送ることは不可能です。ではどんな人生になるのでしょう? 人生の中で大きなお金が必要になるのは以下の4

  • 正社員ポジションはどこへ? - Chikirinの日記

    昨日使ったデータについてさらに調べてみたら、おもしろかったのでまとめておきます。 その中には、昭和62年(1987年)と平成19年(2007年)の比較で次のような数字がありました。 1987年の被雇用者数=4306万(正規雇用3456万人+非正規雇用850万人) 2007年の被雇用者数=5326万(正規雇用3436万人+非正規雇用1890万人) 2007年のほうは、社民党、民主党、さらに“ロスジェネの味方のふりをしているマスコミ”が「今や会社員のうち35%以上が非正規雇用!」と報じる元データです。 でもよく見ると「あれっ?」と思いませんか? だってこのデータをみる限り、過去20年で正規雇用数はほとんど変わってないですよね。非正規雇用が増えてるだけなんです。しかも1000万人も! これだとその意味するところは、「正社員が減って、不安定な非正規雇用が増えた」のではなく、「正社員は減っていない。

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  • 恐るべし 伊勢神宮 - Chikirinの日記

    お伊勢参りしてきました。 今回驚愕したのは、伊勢神宮の仕組みのスゴさについてです。「式年遷宮」は日の常識という人もいますが、ちきりんは知りませんでした。 伊勢には外宮と内宮があるわけですが、その隣には、それと全く同じ大きさの空き地があるんです。 その空き地に、20年ごとに全く同じものを建て、できあがったら古い方を取り壊す。そういう形で20年ごとに、東と西の敷地に交互に宮を置いてきたらしい。 しかも、 「それを過去 1300年ずっと実施してきている。」とか(アメリカが建国する 1000年以上も前から!)、 「内宮、外宮の建物だけではなく、御垣、鳥居、橋、内部の布品なんかも全部新しく作り直します」とか 「前回の遷宮の費用は 380億円だったけど、次の遷宮の予算は 550億円です」とか言われた日には、まーじ驚きました。 一番興味深いのは「前回は誰が 380億円出したんだ? 次は誰が 550億円

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  • 求む!あなたの仮説 - Chikirinの日記

    日のグラフはこちら。青が男性、赤が女性。横軸は時系列で大正9年から約5年ごとのプロット。国勢調査の数字です。 生涯未婚率とありますが、正確には「50歳の時の未婚率」です。未婚には離別死別を含みません。つまり、2005年現在、この年に50歳である男性の15.4%は今まで一度も結婚してない、ということです。ちきりん的な実感よりかなり多いです。 びっくり? それとも知ってました? 未婚というと女性がよくとりあげられて「負け犬」とか呼ばれますが、実際には男性の未婚率の高さに驚きます。2005年現在で、女性の50歳時未婚率は6.8%となんと男性より8.6%低いのです。 この数字の男女格差の意味は? 単純化して言えば、8.6%の女性は「自分が初婚で、相手が再婚」という結婚をしている、ということですよね。一番想像しやすいのは、男性が30歳で28歳の女性と結婚し、50歳になった時に離婚し、再度、その時点

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  • どっちが正しいか - Chikirinの日記

    若い人が言う。「大人の言うことは信じられない」「自分たちの生き方を押しつけるな。」 大人達が言う。「時間がたてばお前にもわかる」「お前のためを思って、言っているのだ。」 たとえば、勉強が嫌いな中学生の息子に親が言う。「勉強しろ」 子供が言う。「勉強なんか嫌いだ。得意でもない。大学なんか行かない。」 親が言う。「お前は世の中がわかってない。大人になればオレに感謝するだろう。とにかく大学だけは行っておけ。」 たとえば、離婚したいという娘に母親が言う。「夫婦は耐えるものなのよ。」 娘は言う。「もうだめ。我慢できない。この人と一生を過ごすことはできない。」 母は言う。「私も(あなたの)お父さんと何度も別れようと思ったのよ。でも、あなたも年をとったらわかるわ。あの時、別れなくてよかったと。」 どこにでもありそうな一般的な会話です。「大人の言うことは嘘ばかり」と思う若者に、「若者は世の中がわかってない

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