硬い木材の代表であるびゃくだんの硬さは、のみの刃が欠けてしまうこともあると言われるほどで、仏壇の材料として使われることが多いのはみなさんもご存じだろうと思います。 つげは今でも櫛に使われていますね。毎日、朝に夕に髪をすくのに使うのですから、なまじの硬さでは使い物にならないだろうということが容易に想像できます。使い込んだつげの櫛のつやを、みなさんも見たことがあるでしょう。 一方、柔らかさの代表のひとつであるきりは、ほかの木材とくらべて燃えにくいところから、火事のときにも大切な着物を守りやすいと言われ箪笥として重宝されてきた木材です。 欧米のoak(オーク)は日本のかしやならと同じ種類のものですが、ひのきやすぎなどと比較すると1つ、2つ硬さのレベルが上です。木の家としてスウェーデン材を使った北欧家屋というものがありますが、多くはこのoak、あるいはそれに近い仲間だと思ってよいでしょう。 日本の