散歩の途中、垣根から柿がたわわに実っている。うーん。美味しそうだ。 カキノキ科の落葉高木。また、その実。山地に自生するが、古くから栽培される。よく分枝し、葉は短楕円形で先がとがり、光沢がある。秋に紅葉する。初夏に白い雌花と雄花とが咲き、秋に黄赤色の実を結ぶ。実には萼(がく)が残ってつく。品種も多く、甘柿には富有・次郎・御所など、渋柿には平核無(ひらたねなし)・西条などがあり、実を生または干して食べる。材は家具などに用いる。 『大辞泉』 蕪村に、「御所柿にたのまれがほのかゞし哉」がある。明和七年九月一日の句である。*1 山口昌男の『はみ出しの文法 敗者学をめぐって』*2を読んでいると、岩本素白のことに触れている箇所でびっくりする。「散歩と釣りと雑本が読書名人への王道だ」と題して、池内紀さんとの対談。司会は坪内祐三。 池内 「読書名人」ということで、大好きな岩本素白(いわもとそはく)の『素白