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ブックマーク / moretsu.exblog.jp (4)

  • 奈良で考えるシリアについてのあれこれ | ヤマザキマリ・Sequere naturam:Mari Yamazaki's Blog

    能舞台での県談だったのですが、我々のプログラムの終了後には大蔵流狂言師達による『棒縛(ぼうしばり)』の公演もありました。 翌日はロンドン在住のシリア人ジャーナリストから、前日のシンポジウムで私が語った日における漫画のあり方、漫画という表現の持つ影響力についてのインタビューを急遽受けることになったのですが、「あなたは漫画というツールでシリア国内で起っている深刻で残酷な事態や政治情勢でさえも真実を表現することが可能だと思っているのか」「文字ではなく絵での展開は想像力を限定的なものにしてしまうのではないか」「今回のシンポジウムのように文化遺産に特化したテーマでなければ日はシリアについて興味を持ってくれないのか」といった深い問いかけもありました。 私はジャーナリストではありませんし漫画そのものにも読者は報道としての役割を求めているわけではありません、でも我々のように想像力の駆使を許される表現者

    奈良で考えるシリアについてのあれこれ | ヤマザキマリ・Sequere naturam:Mari Yamazaki's Blog
  • Il mio amico Taniguchi 『私の友人 谷口ジロー』 | ヤマザキマリ・Sequere naturam:Mari Yamazaki's Blog

    『私の友人である谷口ジロー氏は柔らかさを彩る天分を授かっていた』 "Il mio amico Taniguchi possedeva il dono di colorare la leggerezza" イタリアの日刊紙 La Stampa に日アップされていたイタリアの漫画家IGORT氏の記事です: "Il mio amico Taniguchi " 谷口氏とは20年来の友人であるイゴルト氏は、この記事の中で、谷口ジローという作家が日よりも欧州で評価されていたこと、その欧州で「漫画界の小津安二郎」と呼ばれる事が負担だという胸の内を語ったことにも触れています。 全文を訳したいところですがざっと抜粋すると: «Perché, non ti piace Ozu?» scherzavo io. E lui, che ovviamente amava il lavoro di Ozu, uno

    Il mio amico Taniguchi 『私の友人 谷口ジロー』 | ヤマザキマリ・Sequere naturam:Mari Yamazaki's Blog
  • この世界の片隅に | ヤマザキマリ・Sequere naturam:Mari Yamazaki's Blog

    戦争を捉えた表現作品はこの世に沢山あります。 中には傑作といえるものも少なくありません。 ですが、苦しみと悲しみを盛り込むだけでいっぱいいっぱいになりがちな戦争というものを、こんなふうに描けるのは日人だけかもしれない、というのが鑑賞後の一番具体的な感想でした。 淡々と、飄々と。情動性は抑えられ、過剰なドラマチックさもありません。 この物語の中の登場人物たちは、戦争という容赦の無い社会の不条理と、内側では壊れんばかりに苦しみつつも、ただ毅然と向き合いながら過ごしているのです。 この作品の中では、当たり前の暮らしや、他愛の無い笑顔や、青い空や、かたわらを飛んでいるトンボや、草花から、命の儚さと慈しみが鮮やかに描かれていますが、そういった描写から、言葉にならない悲しみというものが、涙や叫びだけで表現されるとは限らない、ということを感じ取れるでしょう。 このアニメーションはまさに、自分たちの中に

    この世界の片隅に | ヤマザキマリ・Sequere naturam:Mari Yamazaki's Blog
  • 古代ローマ漫画 | ヤマザキマリ・Sequere naturam:Mari Yamazaki's Blog

    昨日の単行刊行に引き続きまして、日発売の「コミックビーム」という青年漫画誌に 「THERMAE ROMAE」(テルマエ・ロマエ ローマ風呂)という読みきりを載せていただいております。 夏に届けた原稿ですが、やっと掲載が決まって私的にはひっじょーに嬉しい次第です。 だって、初の青年誌(読者対象がジェンダー無用系雑誌というか)・・・ 自分のマニアックな部分を思う存分晒し出せた漫画だし。 絵柄も・・・多分これが当の私流。 少女漫画やギャグエッセイはそれなりにかわいらしくなるよう意識してますけどね、多分何も意識しないで漫画や絵を描いたらこういうタッチになると思います。 目尻や眉間の皺とか膨れ上がった鼻の穴とかヒゲの剃り残しとか、そういうのをバンバン描きたいのよ! 内容は、古代ローマ人がタイムワープして1970年代の浅草の銭湯の湯船から出現するというアホなストーリーですが、描いてる私もかなり楽

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