小説の文章力っていうと、「素敵な比喩」「独自性のある文体」みたいなのをつい想像しがちなのだが、推敲の時に私が編集さんから受ける指摘なんて十中八九こんな感じで、実はそんなのは不要で「起こっていることを正確に全部言葉で書き表す」というのが一番の文章力なんじゃないかと最近は思っている。 pic.twitter.com/9YI6MEK0XK — 白蔵 盈太/Nirone @「討ち入りたくない内蔵助」「あの日、松の廊下で」発売中 (@Via_Nirone7) December 3, 2021 白蔵先生のツイートの内容は「空間情報についての示唆」とまとめることができると思う。 空間情報――どんな広さや間取りの場所なのか、その場所にどんなふうに登場人物は位置しているのか、その場所で人物はどんなポージングをしているのか。そういう、空間情報、空間的情報を記すように編集から言われる。よって空間情報も含めて隈な
![小説の書き手はなぜ空間情報が不足するのか?|鏡裕之](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/511ee0c9dbe78ebccd790a7102dc25dbe3d49123/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fassets.st-note.com%2Fproduction%2Fuploads%2Fimages%2F67643085%2Frectangle_large_type_2_71a49597b079ba94e5019898e527a865.png%3Ffit%3Dbounds%26quality%3D85%26width%3D1280)