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ブックマーク / pixel-gallery.xyz (10)

  • なぜあなたはライティングができないのか

    さあ、なぜでしょうね。この記事は[ライティングの発想法と意図の詰めかた]について書いていこうと思う。 ライティングに怖気付く人、三日坊主で終わった人、機材を買うだけで終わった人は自分の家や職場で部屋の電灯さえ点けたり消したりしないのだろうか。バカにするな! と怒らず、撮影用のライティングとは部屋の電灯を点けたり消したりするのと変わらないものだと認識を改めたほうがよい。 1 なぜ部屋に電灯を灯すのか。暗くて視界が確保しずらいからだ。撮影用のライティングは露光するに足る明るさがないため人工の光源を使う。 なぜ部屋の電灯に弱・強のような段階があったり、同じ部屋に複数の電灯があるのを使い分けたりするのか。それを難なくこなしているのはあなたではないか。これこそ照明効果の使い分けであり、視界の確保だけでなく「何を、どのように見たいか。その場所をどのような光線状態にしたいか」を選択している。 こうした生

    なぜあなたはライティングができないのか
  • ライティングを一からつくる独自につくる

    この記事は、ライティングパターン(光源の配置位置のパターン等)を暗記するよりもっと大切なものがある点と、撮影意図とライティングは切っても切れない関係にあるのだから意図を実現する方法は自分で決めてよい点、この二つについて説明している。 定型とされるライティングパターンを使うのが悪いのではなく、定型が定型とされる理由と背景を理解して、意図を可能な限り再現することがもっとも重要と思う。 前書き 撮影用のライティングについて昨今は情報が増えて、誰かの撮影を手伝って憶えるとか専門書を買うとかしなくても、ささっとネット検索でライティングの定型が知れたりするよい時代になった。 ところが問題がひとつだけあり、ライティングの定型(ココとアソコにストロボを置いて、コノの光量で発光させて等々)の「定型」は記憶して再現できても、ここから先というか[一から自分で光をつくる]のがお留守になる点かもしれない。 そして「

    ライティングを一からつくる独自につくる
  • 超広角ズームは便利なのかどうか

    この記事は実用記事ですが読み物よりの内容です。超広角ズームの質と、選択のポイントなどを説明しています。超広角というとレンズ屋さんのカタログ写真では、アングルが急激でパースの誇張が極端でダイナミックに見えるものを繰り出してくるけれど騙されてはダメですよという話にもつながります。そして超広角ズームは基的には不動産屋さん用、建築写真用がベースになっているのではないか……なのです。 写真の仕上がりを発想するとき、私はまずパース(遠近感)描写から思い描いて、その後にさまざまな様相を組み立てて行く。こればかりは性格なので他の人に強制しようとは思わないし、やめろと言われても変えようがない。 まっさらの空間が想定されて「こういう奥行き(または厚さ)と広がりがあって、周囲が遠ざかる(あるいは張り付いてくる)ものの見え方だよなあ」となり、それはXX判では焦点距離何mmという決め方だ。 ゆえにと言ってよいか

    超広角ズームは便利なのかどうか
  • 再びレンズ選択法Standard line upについて

    実用記事です。当サイトや撮影などの場で長年提唱してきたセオリーの2020年総まとめ版です。 Standard line upとは、私が提唱し続けている最小構成で最大効果を得るためのレンズ選択法で、中心・中核に位置付けるレンズ、広角側、望遠側と3に絞ったとき、使い所がある広角側と望遠側の焦点距離を決めるセオリーです。少ない数のレンズで汎用性を持た選択はどうしたらよいか、もし汎用性を問わないならどのようにセオリーから逸脱させるかStandard line upを解説し、セオリーの問題点と新たな使い所についても当記事で説明します。なお文末に私からの大切なお願いがあります。 Standard line upとは何なのか どのようにレンズを揃えれば、最低限どのレンズがあれば仕事ができるか、過不足なくいろいろ撮影できるか知りたかった。 Standard line upは、機材はたくさん必要なのに資

    再びレンズ選択法Standard line upについて
  • ズームレンズをどうするかまじめに考える

    ズームレンズの性能向上が著しい。単焦点レンズの高性能化も顕著とはいえズームレンズでも充分以上の撮影結果が得られるのだから、性能差だけで優劣を語ったり用途を分けるのはナンセンスかもしれません。当記事ではズームレンズの使い方から選択方法までを整理しなおします。 私はズームレンズの便利さを痛感しているけれど使うのは面倒くさいところがある。これは私が古いタイプの撮影者で、人生初の一眼レフを55mm標準レンズ付きのまましばらく使い、その後もズームレンズの性能があきらかに劣っていた時代を過ごした結果だろう。 ちなみにズームレンズを買ってほんとうによかったと思えたはじめての経験はNew FD 24-35mm F3.5 L(後期)だった。このレンズには優秀な現在のレンズにさえ感じる面倒くささがなく、便利で快適に思えた理由はかなり重要なテーマと関係しているのでのちほど説明する。 では面倒とは、どういう状態な

    ズームレンズをどうするかまじめに考える
  • 超広角は余白を恐れるな地面を恐れろ考えろ

    超広角についてかなりの数の記事を書いてきた。理由は、超広角が好きという以外に何もない。四六時中、15mmの視覚で撮影しているのでレンズの稼働率はとても高い。迷ったら15mmをカメラに装着して撮影して、いまどきは画素数が多いからトリミング前提で広角レンズの代わりにもしている。超望遠から超広角までの焦点距離レンジのなかで、超望遠はブレであるとか大気のゆらぎなどの課題がついて回るけど、超広角のほうがなにかともっとやっかいな問題と付き合わなければならないところがある。私の超望遠経験はゴミクズ程度だから偉そうな態度は取れないのだが、長い玉は離れたところにあるものを大きく見たい欲求の延長に撮影があり、かなり人間の欲望や意志に近くて、人間の生理感覚にも馴染みがよいように思う。あそこにあるアレをもっとこっちに! なのである。だが超広角のだだっ広い画角は、慣れていないと何が入り込むかわかりにくい。しかも慣れ

    超広角は余白を恐れるな地面を恐れろ考えろ
  • 広角〜超広角・自在に使うためのポイント

    広角レンズで撮影された写真は、パースペクティブの誇張によって近くのものはより大きく遠くのものはより小さく描写され、どのようにしても肉眼で見たままの状態と異なる様子になる。これが広角・超広角の特徴であってメリットにもデメリットにも通じる。 写真には様々な目的があり物体の形状を正確に表現しなければならないジャンルがあるいっぽうで、形状の誇張や歪みはどうでもよい場合だってある。だから「必ずこうしなさい」と言えるものではないが、広角・超広角の違和感がデメリットになりがちなシーンについて言及しつつ、焦点距離の選択やアングルについて説明したいと思う。 ・どこが悪いのかわからないが納得いかない描写 広角レンズで撮影すると「どこが悪いのかわからないが納得いかない描写」になってしまい常に上手く撮影できないと嘆く人がいる。 往々にして「アングル」を適切化できないまま撮影した結果、「どこが悪いのかわからないが納

    広角〜超広角・自在に使うためのポイント
  • かたちを見てもダメで光=陰影を見るのだ

    ●前段:光で像を描くことについて 葛飾北斎の娘、葛飾応為は現存する作品が少ないのだが父親譲りの画力と試みの斬新さが素晴らしい画家だ。応為の代表作に「吉原格子先之図」がある。 花魁たちが室内に居並ぶ「張見世」の様子を描いたこの作品は、日の絵画の基骨格であった輪郭線がなく、西洋画のように陰影のみで物体を描いてる。輪郭ではなく光の陰影で描く画法は、現代の日人には珍しくもないが当時は画期的な試みであった。応為は間違いなくオランダから持ち込まれた西洋絵画を観て、陰影で物体をかたちづくる画法を学んだのだろうが、実際の陰影を研究しなくては「吉原格子先之図」を描けなかっただろう。 人は人、西洋は西洋でよいのだが、こと写真に限っては光で像を描く作業なのだから西洋絵画由来の陰影で物体を描く方法を基礎に置かなければならないだろう。むしろ輪郭で物体を描くほうが、写真ではよっぽど難しいのだし。ところが、日

    かたちを見てもダメで光=陰影を見るのだ
  • いつから写真は、カメラはこんなことになったのだろう

    カメラが売れないと言われて久しいですが、何がどのように売れなくなったか語っている例はあまりありません。漠然とした話ばかりと言ってよいでしょう。売れないのはスマートフォンのせいにされていますが、一眼レフやミラーレス一眼のユーザー層がスマートフォンに流れているのでしょうか。ありえないと思いませんか。このあたりを整理したうえで、フィルムカメラの時代からもういちどカメラ市場について考えなおします。カメラが売れない、カメラで撮影しないと言われるものの正体とは何か対談形式の会話のなかで探りますが、やりとりがとりとめのなくなる部分はご容赦を。 おいちゃん カメラが売れないのはスマートフォンなんかのデバイスとは関係ないって言ってたよな。 おいら 言ったよ。スマートフォン的なものにカメラとカメラアプリが搭載されていなかったら、写真を撮るのに従来のカメラしかないからカメラは売れていただろうと、これは間違いない

    いつから写真は、カメラはこんなことになったのだろう
  • 線が細い、太いレンズとは何かを解き明かす

    [2020.9.26 追記 当記事の解説用画像をコピーしたうえで改変を加えてSNSに掲載し、あたかも自説の根拠であるように使用している例がありました。記事や図像を利用したい場合は、この記事のURLへリンクを張るなど出典を明示したうえで「引用」の要件を満たしてください。ここで提唱している説が自説と同じものであったとしても、図像を無断で使用したり改変する権利は第三者にはありません。引用の範疇であればリンク等はご自由に。引用を超える扱いの場合は、声かけしていただければ許諾を検討しますし、特に大げさな条件はつけません。なお当サイトの図像にはデータ内に特定文言を暗号化して紛れ込ませているものがあり、図像をトリミングしたりEXIFなどの情報を消しても、あるいはなんらかの改変をしても設定強度しだいでは消えない点をご理解ください] 以前も記事にしたように「線が細い、太いレンズ」という表現は、数値化されてい

    線が細い、太いレンズとは何かを解き明かす
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