私たちの間の共生は、(中略)人間を憎みながら、なおこれと強引にかかわって行こうとする意志の定着化の過程である。(p94) 孤独とはけっして単独な状態ではない。孤独は、のがれがたく連帯のなかにはらまれている。そして、このような孤独にあえて立ち返る勇気をもたぬかぎり、いかなる連帯も出発しないのである。無傷な、よろこばしい連帯というものはこの世界には存在しない。(p95) 『ある<共生>の経験から』より もしあなたが人間であるなら、私は人間ではない。もし私が人間であるなら、あなたは人間ではない。(p111) <人間>はつねに加害者のなかから生まれる。被害者のなかからは生まれない。人間が自己を最終的に加害者として承認する場所は、人間が自己を人間として、ひとつの危機として認識しはじめる場所である。 私が無限に関心をもつのは、加害と被害の流動のなかで、確固たる加害を自己に発見して衝撃を受け、ただ一人集