明治女性の書きことばから日本の性差を切り出す! 明治18年『女学雑誌』が創刊され、多くの女性が意欲的に論説文を執筆した。 漢字平仮名交じり文で書かれ、文体としては基本的に男性の論説文と同様な漢文訓読的要素を多く含んでいるが、女性ならではの特徴が存在する。 読者の寄稿文の分析に加えて、当時の女流作家たち、 樋口一葉 跡見花磎 荻野吟子 中島俊子 佐々木豊寿 清水紫琴 若松賤子 の書きことばを初めて解析。 日本語の歴史をジェンダーの視点から捉えなおす。 出雲 朝子(いずも・あさこ) 1936年3月29日生まれ 1968年 東京教育大学大学院博士課程(日本文学専攻)単位取得退学 青山学院女子短期大学名誉教授 専攻 日本語史(中世)、女性語 著書 『玉塵抄を中心とした室町時代語の研究』(桜楓社) 『中世後期語論考』(翰林書房) 『国語学史』(共著、笠間書院) 概観 第一部 近代以前の文学作品以外の