＜寄席演芸の人びと 渡辺寧久＞演芸情報を未来へ 「東海落語往来」発行・金沢実幸さん：東京新聞 TOKYO Web
二〇〇六年十月、東海地方唯一の演芸情報誌が産声を上げた。Ａ４版の裏表、モノクロ印刷のフリーペーパーだった。 「まったく落語会の情報がない！ 情報を集めたら私も読みたいし、読む人がいるだろうな」。〇一年、十七年ぶりに東京から地元・静岡県に居を移した金沢実幸さん（５４）のそんな思いが後の創刊につながった。 落語会の主催者に電話をかけ、情報を集めていた初期。会社勤めの傍らの、たった一人の編集作業で「創刊当初は、静岡の情報だけを掲載していました。件数は約二十」。それが「今は百くらい」に増え、毎月十五日の締め切り日に情報が続々届く。それから二十日までが、編集作業のヤマ場だ。
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