公共施設などに設置したカメラがとらえた人の姿を、棒線に置き換えて表示する画像処理システムを、美濃導彦・京都大教授(知能情報学)らの研究グループが開発した。映った人のプライバシーに配慮しつつ、即座に動画でインターネット上に流せるため、「観光地などの混雑状況を自宅で手軽に確認できるようになる」としている。11日に京都市中京区の商業施設「新風館」で報道陣に公開された。 システムは、事前にカメラ設置点付近の無人の状況を、時間帯や気象条件を変えて映像に記録。カメラが一定の身長がある人の姿をとらえ=写真上=、無人時の映像との違いを感知すると、人を棒線に置き換えて動きを表現する=同下、いずれも研究グループ提供=。 グループは、街角の防犯カメラの有効利用を目指して、昨年から研究をスタート。今年7〜12月には、同施設で36台のカメラを使い、実用化に向けた実証実験を行う。美濃教授は「施設の利用人数や混雑時間帯