2025年大阪・関西万博で政府が出展するパビリオン「日本館」の建設工事をめぐり、発注元である国土交通省近畿地方整備局は21日、大手ゼネコンの清水建設と76億7800万円で契約したと明らかにした。1月に実施された入札公告では、予定価格内の応札がなく、一般競争による再入札では開幕に間に合わない恐れがあるとして、随意契約に切り替えていた。 1月の入札公告時の予定価格は67億5180万円。随意契約で約9億の増額となる。近畿地方整備局は「仕様の見直しや発注の対象範囲の縮小などを行ったが、資材価格の高騰や人件費の上昇などを背景に増額となった」としている。近畿地方整備局はまた、建設契約に向け複数社に声がけをしたが「応じる意向を示したのが清水建設のみだった」とも明かした。 日本館は万博のテーマである「いのち輝く未来社会のデザイン」を示す拠点と位置付けられ、来場した各国首脳らをもてなす場として利用される。鉄