タグ

ブックマーク / note.com/sudotadashi (5)

  • 中国映画市場で勝てなくなったハリウッドアニメーション、その理由|数土 直志(すど・ただし)

    ■コロナ禍からの完全回復が見えてきた中国映画市場コロナ禍で苦しめられた中国映画市場が回復軌道に乗っています。2020年には年間204億万元まで落ち込んだ興行収入は、23年には549億元まで回復。過去最高だった19年642億元の85%の水準です。24年も1/3が過ぎた4月末段階で約200億元、ほぼ平常ペースに戻ったとみてよいでしょう。 これは映画業界全体だけでなく、劇場アニメーションも同じです。2020年から22年は3年間の年平均は12億元と2019年の1/10まで落ちましたが、23年には80億元まで回復しました。 ただ数字が戻りましたが、ヒット作品の内訳はコロナ禍以前とは一変しています。中国産アニメーションが急成長しているのです。 この辺りは、3年前にも「日中国・米国 どのアニメが中国映画館で選ばれているか」の話題でとりあげたのですが、その傾向がさらに加速しており、もう一確認してみ

    中国映画市場で勝てなくなったハリウッドアニメーション、その理由|数土 直志(すど・ただし)
  • アニメーター育成に相次ぎ乗りだす国内アニメスタジオの本気|数土 直志(すど・ただし)

    ■有期雇用でアニメーター育成:スタジオポノックの試み「日アニメの人気やビジネスが拡大する一方で、アニメーション制作の就業環境は劣悪な状況にある」、業界内外から長らく指摘されてきた問題だ。厳しい就業環境は高い離職率となり、制作での慢性的な人材不足の一因にもなっている。 さらに状況がなかなか変らないことも問題とされてきた。しかし近年、制作スタッフの就業環境改善や人材育成に変化の兆しが現れている。こうした動きは、まだよく知られていないようだ。 そんな変化を象徴するニュースが、4月1日に流れてきた。アニメーション制作のスタジオポノックが4月から「Ponoc’s “Principles of Animation”Program(”P.P.A.P.”)」と名付けたアニメーター育成の教育プログラムのエントリーを開始する。 2015年に設立、まだ5年ほどの歴史しかないスタジオポノックの名前を知らない人は

    アニメーター育成に相次ぎ乗りだす国内アニメスタジオの本気|数土 直志(すど・ただし)
  • 「アニメーションの定義についての覚書」 実写映画とは何か違うのか|数土 直志(すど・ただし)

    ■「アニメーションの定義とは?」先日、ある方と話していて出た話題。 「アニメーションの定義とは?」 アニメーションは何を持ってアニメーションとするのかという話です。 「アニメーション」と「アニメ」の違いとかでなく、もっと広い“アニメーション”全体の話になります。 僕は日頃、アニメーションについていろいろ書いているのですが、そもそも“アニメーション”が何であるか自身のなかで定義づけしてなければ、そうした言葉も空虚と批判されても仕方ありません。 そこで「アニメーションは何を持ってアニメーションとするのか」を考えてみました。 しかし、これが意外に難しい。 1970年代、80年代であれば、定義はより簡単でした。 おそらくは、こんな感じです。 「アニメーションは人の手によって作られた対象物をひとコマずつ撮影し、フィルム上映した時に動きのある映像となる手法」 こうした定義では、一枚ずつ手で描いたセル画

    「アニメーションの定義についての覚書」 実写映画とは何か違うのか|数土 直志(すど・ただし)
  • 売上げ前年比2倍以上? 米国で爆発した2021年の日本マンガ|数土 直志(すど・ただし)

    海外で大人気な日のマンガですが、ここ1、2年その勢いはさらにアクセルがかかっているようです。 昨年から2021年の日マンガの海外売上げが、飛躍的に伸びていると話は聞こえていましたが、その一端を米国のメディアが伝えています。 米国の「Comics Beat」というコミック情報専門サイトが2022年2月4日の「レポート:2021年のグラフィックノベル売上げ前年比65%増」で驚くべき報告しています。 書籍販売データNPDブックスキャンの数字として、北米のグラフィックノベルの2021年の売り上げが前年比65%増と大きく伸びたというものです。グラフィックノベルは日でのコミック単行、書籍スタイルのコミック・マンガに相当します。 記事によれば急成長を牽引したのはマンガで、その売上げ前年比2.7倍(171.1%増)。冊数では前年比1700万部増との驚異的な数字です。ここで言う“マンガ”は一部日

    売上げ前年比2倍以上? 米国で爆発した2021年の日本マンガ|数土 直志(すど・ただし)
  • 「ディズニープラス」は日本アニメを変えるのか、自社IP以外の正否|数土 直志(すど・ただし)

    「Disney+」は日アニメを変えるのか?同じ言葉が、最近までは「Netflix」で言われていた。「Netflixは日アニメを変えるか」である。 実際にNetflixのインパクトは大きかった。日アニメの配信権購入だけでなく、独占配信=Netflixオリジナルアニメとすることで、アニメ製作予算のほとんどをカバーすることを実現した。Netflixがなければ企画が実現しなかった作品も少なくない。 2017年にスタートしたオリジナルアニメの数は、2021年におよそ40にもなった。日のアニメ制作の持続との点で、Netflixはいまや日でも大きな存在だ。 では、Disney+はどうだろうか? 2019年に米国でスタートしたサービスは、わずか2年でSVODと呼ばれる定額課金見放題の映像配信サービスで契約世帯数が1億2000万近くに達した。いまやNetflixの最大のライバルである。 そうで

    「ディズニープラス」は日本アニメを変えるのか、自社IP以外の正否|数土 直志(すど・ただし)
  • 1