森の恵みを生かし、町を再生してきた北海道下川町。その中心となる循環型の森林経営をひもときます。国谷裕子さんも取材し、SDGs時代の地域づくりを報告します。 SDGs(Sustainable Development Goals)は、世界のリーダーが2015年9月の国連サミットで採択した「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に盛り込まれた17分野の目標です。
2016年度に入ってウェブ検索による公開・更新数が急上昇中の「グリーンインフラ」。日経コンストラクションでは、これからの公共事業を変えるグリーンインフラの事例を集めた書籍「決定版!グリーンインフラ」を1月24日に発行した。ウェブでは発行を記念し、3回にわたって書籍の一部を紹介している。 第1回:社会問題を丸ごと解決「グリーンインフラ」 第2回:水問題にグリーンインフラ活用、先進国シンガポール 最終回となる第3回は、激化する水害を防ぐために、総合的な治水対策の一つとして整備が進む麻機遊水地(静岡県)のグリーンインフラの事例を紹介する。 洪水時に水害を防ぐだけでなく、平常時には人間にレクリエーションや環境学習の場を、また野生動植物に生育・生息環境を提供する遊水地は、グリーンインフラとして大きな期待が寄せられている。遊水地内を利活用する人間の作用が、生物多様性の保全にも影響している。 川の水をあ
書籍では、グリーンインフラの実践に関わる第一線の専門家50人近くが、国内外の最新事例を解説。土木はもちろんのこと、建築、生態、森林、造園、緑化など、あらゆる工学の事例を掲載している。 ここでは3回にわたって、書籍や日経コンストラクションに掲載した特集の一部を紹介していく。 そもそも「グリーンインフラって何?」という人も多いと思われるので、第1回ではまず、グリーンインフラの概念や国内の政策動向などについて見ていこう。
3月3日に開催されたミズベリングジャパンの様子。渋谷ヒカリエのヒカリエホールAに600人を超える参加者が集まった(写真:日経アーキテクチュア) 2年間の活動で市民・企業・行政に一体感 ミズベリング・プロジェクトは、水辺空間の新しい活用の可能性を創造するプロジェクト。このプロジェクト自体は何かを建設するわけではなく、アイデアを出したり、制度を使いこなしたりするためのサポート活動を通じ、水辺活用をムーブメントとしてけん引する役割を担う。 本格的なスタートは、2014年3月にミズベリング・プロジェクト事務局が主催した「ミズベリング東京会議」。これを皮切りに各地で、市民、企業、行政関係者が一体となって水辺活用を推進するための「ミズベリング会議」が立ち上がった。その数は、2年間で全国40カ所を超える。こうした盛り上がりが、今回の「ミズベリングジャパン」の盛況につながった。同事務局の山名清隆プロデュー
スペインのバルセロナにある幹線道路に架かる橋に、汚染物質を分解する「光触媒コンクリート」が使用される。そのほか、木々でいっぱいの高層マンション「垂直の森」など、世界の各都市で進む「大気をクリーンにする建築」例も紹介。 スペインのバルセロナにある幹線道路に架かる橋に、汚染物質を「食べる」光触媒コンクリートが使用される。このコンクリートは、太陽エネルギーを利用して、汚染された空気を酸素や水などに分解し、橋自身と、その周りの空気をきれいに保つ。 このハイテク・コンクリートは、都市建築会社BCQ社が手掛けるサラエヴォ橋の大規模な再開発計画に使用される。サラエヴォ橋は、バルセロナの北側を走るアヴィングーダ・メリディアナ道路に架かっている。 光触媒コンクリートは、酸化チタンの光触媒作用により、スモッグや、路面に付着した汚染物質を分解するというものだ。汚染物質を酸素や水、二酸化炭素、硝酸塩、硫酸塩に変え
太陽光パネルよりもサツマイモの方が、作り出すエネルギー量が多い……? 太陽光パネルによる発電量と同面積の土地で収穫したサツマイモの熱量を比較すると、サツマイモの方が多くなるという“芋論文”が、Twitterやはてなブックマークで注目を集めました。編集部ではこの話題の発端となったツイートの内容をもとに、論文を探しました。 ■ サツマイモを一躍ヒーローにした“芋論文”とは? ▽ 太陽光発電と芋を比較した芋論文が話題 - Togetter ムナカタ(@mu_nakata)さんが紹介した、“芋論文”と呼んでいる論文によれば、「サツマイモによるエネルギー」は、以下の利点があるそうです。 太陽光発電と比較して約4倍の熱量を生み出す エネルギー収率が良い CO2(二酸化炭素)を固定化できる この論文名は、Togetterやはてなブックマークのコメント欄では明らかになっていませんでした。まとめに登場した「
石川と岐阜の県境にそびえる白山。その標高2000mの辺境で、人と自然の闘いを象徴する工事がひっそりと進む。日本最大級の土塊量を誇る甚之助谷の地すべりを抑制するため、国土交通省北陸地方整備局が2008年度から実施する排水工事だ。飛島建設が施工を手掛ける。
アップルなど大手企業の参入が盛んに報道されるスマートホーム市場。Internet of Thingsの流れを代表する「新しい住居」に取り組む米企業Winkの新製品は、その汎用性に特徴があるようだ。全米のホームセンターで100を超える対応デヴァイスが売られているWinkとは。 WinkはQuirkyから派生したIoTソフトウェア企業で、新商品の「Relay」を発表した。従来はスマートフォンアプリでしか対応できなかったデヴァイスをも接続し操る、物理的な神経中枢だ (関連記事) ・アップルが参入するといわれる「スマートホーム」とは何なのか ・スマートホームのデヴァイスに最適なデザインとは:「HOME」 「スマートホームを人間化する」ことを探求し続けてきたソフトウェア会社Winkのマーケティング部長、マット・マクゴブレンによれば、今回の彼らの新商品は身近なある機器の姿に“変装”したような佇まいなの
ニューヨークの新しい乗換拠点「フルトン・センター」では、天窓から差し込む自然光が、アルミ反射板で覆われた巨大な網の目構造によって、中2階から地下4階まで降り注ぐ仕組みになっている。 ロウアー・マンハッタンでは現在、新しい乗換拠点(トランジット・ハブ)「フルトン・センター」が建設されている(6月26日にオープン予定だったが、一部の建設が間に合わず、数カ月遅れると発表されている)。 総工事費14億ドルで建設されているフルトン・センターでは、9本の地下鉄路線と4つの駅が接続され、将来的にはニュージャージー州の「PATH」システムにもつながる予定だ。さらに、素晴らしい設計のおかげで、地下深くにある暗い場所の一部に、史上初めて自然光が差し込むこととなった。 自然光は高さ約16mの天窓から差し込み、「Sky Reflector-Net」と呼ばれる、数百枚のアルミの反射板で覆われた巨大な網の目状の構造に
池袋と新宿、渋谷の3つの副都心をつなぐ明治通り。JR山手線の内側に沿って走る東京都内の幹線道路だ。慢性的な交通渋滞が問題となっているJR新宿駅の東側で、明治通りのバイパスをつくる工事が静かに進んでいる。 当初の計画が決まったのは、今から約70年前。しかし、バイパスは開通することなく、長らく止まったままになっていた。希少な樹木の群落がある新宿御苑の敷地に道路が掛かる計画となっていたからだ。 バイパスを整備する東京都は2005年、道路の構造を見直してこの群落を回避できるように計画を改めた。工事は10年からスタート。20年の東京五輪を前に、ようやく開通のめどがついた。 明治通りのバイパスが整備される予定地。防草シートに覆われた空き地と、その先にトンネルが見える。写真左に新宿御苑の森が広がる。6月上旬に撮影(写真:山崎 一邦) 池袋から南下した明治通りは、伊勢丹新宿店がある新宿3丁目交差点や、甲州
高校時代に、最初にデートした場所が鎌倉だった。胸をときめかせ横須賀線に乗ったものだ。45年前の鎌倉は、静寂の中に寺社があり、観光地の匂いはしなかった。富士山が世界遺産に登録され注目されているなかで、鎌倉は世界遺産の登録の推薦を取り下げ、再起を期すことになった。今の鎌倉は世界遺産にふさわしいのか。自分の足で確かめに「いざ鎌倉」。
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