空に帰っていく赤ちゃんたちがいる。たとえおなかの中で亡くなっても、短い一生だったとしても、この世に生を受けた尊い命には変わりない(撮影/植田真紗美)この記事の写真をすべて見る 赤ちゃんの誕生は喜びと慈しみに包まれる大きな幸せだ。だが、悲しい出産の現実もある。たとえ産声があげられなくても、長く生きられなくても、小さな命の輝きは、かけがえのないものだと知ってほしい。AERA2月20日、27日号で反響を呼んだ連載「みんなの知らない出産」をお届けします。 * * * 妊娠すれば元気な赤ちゃんが生まれるはず。そう思っている人は少なくないだろう。でも実際はさまざまな形の出産があり、悲しみの中で出産に臨む妊婦もいる。 出産や陣痛の痛みは、「鼻の穴からスイカが出てくるよう」「ダンプカーがおなかや腰の上を走るよう」などと表現されるほど激しい。それでも、女性たちはもうすぐ赤ちゃんに会えると思えばその痛みを
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