◇500万円規模 水戸市は10日の市議会総務環境委員会で、サッカーJ2の水戸ホーリーホックに500万円規模の出資をする意向を示した。12月定例市議会で関連予算を提案する見通しで、市の直接的な財政支援は初めて。「水戸」の地名を冠するプロチームを後押しし、知名度向上に貢献してもらう狙い。 チームは97年の発足当時、市がホームタウンとなる条件として「市には財政支援を求めない」とする覚書を市と交わした経緯がある。99年のJ2昇格決定時に覚書は破棄されたものの、これまで全面的な協力は得にくかった。昨年度決算では約1200万円の経常損失を計上するなど経営難が続いている。 市は出資の効果としてチームが市の地名を全国発信する手段になることや、教育現場でのスポーツ指導に期待を寄せる。県央地域9市町村でつくる「ホームタウン推進協議会」に加盟する各自治体にも出資を呼び掛ける。 水戸ホーリーホックの沼田邦郎社長は