東北6県の高速バスの各路線が3日間乗り放題になる共通パスが、12月から3カ月間の期間限定で登場する見通しとなった。国内外からの観光誘客の拡大やバス事業の活性化につなげようと、東北観光推進機構や東北運輸局などが実証実験を呼び掛け、各県のバス会社も大筋で参加の意思を示した。本格的な事業化は実験結果を踏まえて検討される見通しだが、東北の広域観光を後押しする強力な「武器」として注目されそうだ。 実験案によると、共通パスは名称が「東北オクトパス(仮称)」。仙台を中心に、各拠点都市からたこ(英語でオクトパス)足状に路線が延びる東北の高速バス網をイメージした。 高速バスのほぼ全路線と、幹線道路を使う一部の都市間バスをカバーする方向で最終調整している。 価格は、大人9000円を予定。11月ごろからバス会社の窓口や旅行会社で販売することを想定している。需要が急増する年末年始は実験期間から除かれる見通し