日経ビジネス誌に連載していたコラムをまとめたものが今月、『働く女は腕次第』という単行本として発売された。さっそく仕事先の方々に本をお配りした。 このコラムはもともとが日経ビジネス誌の読者、つまり、男性管理職層を意識したものになっている。「働く女の本音はね・・・」という書き出しで始まる多くの章は、私自身は柔かく配慮して書いたつもりだが、本の発行後の男性たちの反応を見ると、それがいかに彼らを動揺させるものになったかを痛感する日々を過ごしている。 テレビ収録の仕事先の方々と食事の機会があった。当然、彼らにも私の本をお届けしておいた。数日後、そのお一人から私にメールが届き「食事はイタリアンかフレンチどちらがいいですか?」と書いてあった。 私は、はて?と思った。私以外男性ばかりのテレビ関係者の食事といえば、今までは焼肉か鍋か中華だった。結局、イタリアンやフレンチは女同士の交友の場としてレストランの住