Christopher S. Celenza, "What Counted as Philosophy in the Italian Renaissance? The History of Philosophy, the History of Science, and Styles of Life," Critical Inquiry 39 (2013): 367-401. それまで哲学であるとみなされていた活動なり思考の領域なりが、近代以降哲学の領域から追放されたという事実から、ルネサンス期イタリアの哲学活動の特徴を描きだそうとする論考である。近代以前の哲学は、よき生を生きるための実践という意味を持っていた。もちろん諸学説を中心に哲学をとらえることも行われていた(アリストテレスがおこなったことでもある)。しかしよき生を生きる実践としての哲学と学説としての哲学は併存しており、ときとして前者
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