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ブックマーク / www.shift.jp.org (17)

  • アンリ・サラ

    ウォッカブランド「アブソルート」が、アートとマーケティングの境界線をなくす目的で年に1度行う「アブソルート・アート・アワード」。長く芸術分野に献身してきたアブソルートによる、今年で3度目となるこのアワードが盛大に開催された。今年の最優秀賞受賞者はアルバニア出身のビデオアーティスト、アンリ・サラ。光や音、音楽を言語として物語を表現するという能力の高さが世界的に注目を集めている。彼の関心は言語、構文、構造、音楽と戯れることにある。作品を見る観客が、自分自身を発見することのできる部分、それを掘り下げるのが好きなアンリ・サラにとって、展覧会はひとつの伝達手段である。アブソルートが世界中から様々なメディアのアートを選りすぐり招待するセレモニーは、とても魅力的でスペシャルな雰囲気。アブソルートは、80年代初頭からアートに対し強い情熱を持ち続けてきた。次の春には新しい美術館をオープンし、全てのコレクショ

    アンリ・サラ
    gauqui
    gauqui 2012/02/08
  • キ・ヘ

    CHI HE(キ・ヘ)は先日セントラル・セイント・マーチンズのファッションプリント学科を卒業したばかりの若きデザイナー。デザイナーでありアーティストで、犬とディズニーランドが大好きな女の子だ。これらの写真は彼女の卒業コレクションである「OH! MY DOG」の写真とドローイングで、非常に目を引くビジュアルで、愉快でもある。私たちは彼女に卒業作品を中心に、いくつかのファッションにおける彼女の哲学や想いをインタビューした。 自己紹介をお願いします。 私は上海生まれで五年前にロンドンへ来ました。メンズウェアである「OH! MY DOG」の卒業コレクションで、セントラル・セイント・マーチンズを卒業しました。私はドローイングや子供っぽいものが好きで、ユニークな服を作りがちです。 セントラル・セイント・マーチンズはどうでしたか?ファッションプリントを専攻したのはなぜですか? 私はこの学校で沢山の “初

    キ・ヘ
  • ツリーホテル

    現代が文化の起源に出会う。自然と人口の中間がもたらすコントラストが生み出す、新しいコンセプトのホテル。この注目のオープニングセレモニーには、BBCやCNNもスウェーデンに駆けつけた。 ラップランド地域として知られる、スウェーデン北部のハラッズ市にオープンした「ツリーホテル」は、世代を超えた魅力を持っている。 地球の北の外れに、こんな場所があることなど想像できるだろうか。スウェーデンらしい実用的なスタイルで構成されており、そびえ立つ木々と建築物が相まって(時には幼少時代の記憶も重なり)、ラップランドの自然に優しく包みこまれていくようだ。 個性的な部屋は全て違うデザインで、自然と調和した快適な空間となっている。ツリーホテルは1年中オープンしているが、自然の中にあるため、夏季と冬季がおすすめ。冬場は雪が1メートルまでつもり、外気の平均気温はマイナス10から15度で、時にはマイナス30度まで下がる

    ツリーホテル
  • 「ストリートアート・ウィズアウト・ボーダーズ」展

    ドバイは公共物の破損は厳しく罰する為、世界で数少ないグラフィティが見られない都市の一つだ。そんな制限のあるドバイで行われたストリートアート展には、世界的に有名なストリートアーティスト、バンクシーなどの作品も集められたが、もちろんストリート上ではなくギャラリーの中に限っての展示だった。 「ストリートアート・ウィズアウト・ボーダーズ」展は、ドバイのビーチ沿いで人気のジュメイラビーチロードにあるプロアート・ギャラリーで3月9日から4月7日まで開催された。 The Street Art Without Borders exhibition view オープニングレセプションでは、容姿は全く謎に包まれたイギリス人ストリートアーティスト、バンクシーか、ロスに拠点を置くフランス人アーティスト、ティエリー・グエッタ(ミスター・ブレインウォッシュ)が姿を現すかもしれないという噂もあったが、どうやらそれはなか

    「ストリートアート・ウィズアウト・ボーダーズ」展
  • 梅田宏明

    映像と音響表現、ダンスが融合した「ビジュアル・パフォーマンス」で、国内外から注目を集める振付家の梅田宏明。今回、山口情報芸術センター[YCAM]にて、メディアテクノロジーを導入した身体表現の新展開に挑戦するアーティストが、山口での滞在制作を通じて、開発チームのYCAM InterLabとともに、光・音・ダンスが一体となる空間を構成するという。観客の視覚をもコントロールするビジュアル・パフォーマンスは一体どのように生まれるのだろうか。 「Holistic Strata」制作中の様子(2011、YCAM) これまでの活動内容を含め、自己紹介をお願いします。 梅田宏明。振付家/ダンサー/ビジュアルアーティスト。1977年東京生まれ。 2000年より創作活動を開始し、「S20」を発足。2002年「while going to a condition」をフランスのフェスティバルで公演。2003年にモ

    梅田宏明
  • ジョナサン・ザワダ

    オーストラリア / シドニーが生み出した天才的アーティスト「ジョナサン・ザワダ」。まるで、日人?それとも西洋人?と思わせるような、日人にとって親近感のある名字をもった彼の作品は、多種多様でとても一人のアーティストから全て輩出されているとは思えない。 近日ロサンジェルスで行われた展覧会では、かの有名なアート・コレクターでありセレブリティーであるエルトン・ジョン氏が作品を購入したそう。デザイン界やファッション界のみならず、アート界での彼の今後の展望が楽しみで仕方がない。 自己紹介をお願いします。 ジョナサン・ザワダ。1981年オーストラリア・パース生まれ。シドニーを拠点にグラフィックデザイナーとして音楽、アートやファッションの分野で活躍。クライアントには、スビ、モジュラーレコード、ザ・プリセッツ、サーフェイストゥエアー(フランス)、シックスパック(フランス)、RVCA、ナイロン(アメリカ

    ジョナサン・ザワダ
    gauqui
    gauqui 2011/01/29
  • グザヴィエ・ヴェイヤン展「FREE FALL」

    これまで幾度となくファッションの世界にアートの分野を持ち込んできたルイ・ヴィトンが、新たな展開としてパリのメゾン・ルイヴィトンにあるアートスペース「エスパス ルイ・ヴィトン」の世界で二番目となる施設を、2011年1月15日、東京の表参道に「エスパス ルイ・ヴィトン 東京」として設立。エスパス ルイ・ヴィトン 東京が行う初めての展示として、フランス人作家のグザヴィエ・ヴェイヤンが選ばれた。 Photo: Keibun Miyamoto 2009年にはヴェルサイユ宮殿で展示を行ったヴェイヤン氏は、《Urban Reality》として都市との関係性を作品に用い制作している。都市に対しての自分自身というものを、作品を見ることで感じられる作風を持ったグザヴィエ・ヴェイヤン氏を、この東京を代表する文化的なランドマークとして存在しているルイ・ヴィトン東京が選んだことは必然だったように感じる。 まず会場に

    グザヴィエ・ヴェイヤン展「FREE FALL」
  • カールステン・ニコライ「モアレ・インデックス」

    ゲシュタルテンよりカールステン・ニコライによる「モアレ・インデックス」が2010年11月(国内)に発売された。今回リリースのモアレ・インデックスは、2009年に発売された「グリッド・インデックス」に続く作品集で、ある角度で線が重なり合ったときに発生する模様のモアレ効果についてをまとめただ。 Moiré Index by Carsten Nicolai © 2011 Gestalten, Berlin あらゆる分野のコンテンポラリーシーンで幅広く活躍するカールステン・ニコライは、アルヴァ・ノトの名で音楽家として活動することでも知られ、コンセプチュアルなスタイルの音楽をつくり、その音楽を組み合わせたアート・インスタレーションの作品でもその名を馳せている。そんな多岐にわたる活動の一端は、現在、山口情報芸術センターで開催されている、カールステン・ニコライとマルコ・ペリハンとのコラボレーション新

    カールステン・ニコライ「モアレ・インデックス」
  • チックス・オン・スピード作品集「ドント・アート、ファッション、ミュージック」

    もしアインシュタインがミレニアムまで生きていてその辺をふらふらしていたら、きっと彼なら、エレクトロクラッシュ+ライオットガール+DIY(ドゥ・イット・ユアセルフ)=チックス・オン・スピードだということ、示してくれただろう。DIY精神を伴ったアートと音楽ファッションの境界を超えた表現で、世界的に知られるこのバンドは、今作2度目となる作品集「ドント・アート、ファッション、ミュージック(Don’t Art, Fashion, Music)」をリリースした。 “アートでなく、ファッションでもなく、音楽でもない” と題したそのは、主に機械、器具、彫刻として同時に機能している、自作”オブジェクト楽器”の新しいコレクションに焦点を当てている。コレクションには多数受賞を果たしている偉大なデザイナー、 マックス・キバルディンとのコラボレーションで作成された、世界初のハイヒールギター「E-SHOE」も含

    チックス・オン・スピード作品集「ドント・アート、ファッション、ミュージック」
  • マックス・ハトラー

    11月1日より上映が始まった今年のDOTMOV FESTIVAL 2010。セレクトされた優秀作品の中から、ロンドンを拠点に活躍するアーティストのマックス・ハトラーをフィーチャー。どこまでも永遠に続く異なる2つの世界を展開させた2作品ともがセレクトされた。その内のひとつ「1925 aka Hell」を今月号のカバーとしても展開。DOTMOV選出作についてなど熱く語って頂いた。 Photo: Miki Takahira まず、自己紹介をお願いします。 マックス・ハトラー。アーティストであり、主にアニメーションの監督として活動し、映像インスタレーション、ショートフィルム、オーディオビジュアル・パフォーマンスという形態の作品を手掛けています。動画の中の抽象表現と比喩表現の中間にある空間、伝統的な映画の物語の制約から解放されたストーリーが展開する空間というものに興味があります。 メディアアーティス

    マックス・ハトラー
  • 「村上隆:ベルサイユ」展

    村上隆のベルサイユとの出会いは、日人にはなじみの深いフランス革命を題材にした池田理代子の長編漫画作品「ベルサイユの薔薇」だという。村上隆は「マンガ」文化の表現方法を芸術作品として発表している、世界で作品評価額の最も高いアーティストの一人である。そんな彼の作品22点が、太陽王ルイ14世の威光の結晶を一目見ようと集まってくる世界中からの観光客で溢れるベルサイユ宮殿に、12月12日まで展示されている。 最初に出会える村上隆の作品は、全長8mにも及ぶ「とんがりくん」。マルチカラーの仏陀のような様相でヘラクレスの間の天井画に突き刺さりそうな勢いだ。 村上隆の作り上げたマスコットキャラクターのうちの一組、カイカイとキキはルイ14世の守備をするかのように立ちはだかる。

    「村上隆:ベルサイユ」展
  • 鈴木大

    10月1日に発売開始のSHIFT 2011 カレンダー。そのビジュアルのひとつを手掛ける鈴木大(すずき・だい)は、神奈川在住のグラフィックデザイナーだ。今月号のカバービジュアルとともに、グラフィックデザイナーとして活動する経緯や手掛けた作品、今後の抱負などをお届けしよう。 まず自己紹介をお願いします。 こんにちは。名前は鈴木大と申します。1984年の福島県生まれ、現在は神奈川県に住んでいます。4年制大学を卒業した後、メーカーで3年間勤務して今年の6月に退社し、一人で活動を始めました。 これまでにどのような活動をされてますか?また、グラフィックデザイナーとして活躍するようになった経緯を教えて下さい。 これまでの活動は友人のCDジャケットやフライヤーなどをたまに作るぐらいです。グラッフィックデザイナーになろうとしたきっかけは、大学4年生のときに就職活動をしているときに「やりたいことはなんだろう

    鈴木大
  • 「資本・論」

    マルクスの世紀の名作「資論」にインスパイアされた舞台「資・論」。上海話劇芸術センターを中心として制作されてきたこの作品が、8月19日から8月29日まで上海美琪大戯院で上演される。 数多くの賞を受賞した脚家ユィ・ロンジュン、鬼才監督ヘ・ニェン、著名俳優シュイ・チョン。この三名を主軸に編成された作家、監督、俳優の素晴らしいチームで創り上げた作。マルクスが自らの人生最大の傑作の中で謳った思想を、新時代のユーモア溢れるコメディの中に明らかにしてゆく。資を支配したいか? 金持ちになりたいか? 金の世界の主に君臨したいか? その答えはこの舞台で明かされるだろうか。今回SHIFTは俳優シュイ・チョンを訪れ、作を演じる彼の心境を聞いた。 この舞台は観客に受け入れられると思いますか? もちろんです。 なぜ「資論」を舞台にしようと思ったのですか? この30年間、中国は経済や生活水準において、めざ

    「資本・論」
  • リ・ホワイ「時間の内観」展

    時間という直線的な概念にチャレンジするリ・ホワイの展覧会「Breath-Taking」(時間の内観)は日々の領域を越えたスペースへと引き上げ、物事が起こる順番、年代の力について個人を思案の世界へと導いていく。そんなホワイによる、200のポートレイトから構成され示唆に富んだインスタレーション展が、6月21日から7月18日までシンガポールのサブステーションにて開催された。 殺風景な白い展示スペースに入ると、壁にうるさいくらいに並んで掛けられた、抽象的なポートレイトと姓名の表示が入ったビニール袋が目に入る。 大量のポートレイトと同様に部屋のむき出しのミニマリズムは、見る人がその人自身の現実から排除された、もう一人の自分になるという、サブリミナル効果としての成果をあげている。この展覧会では、心眼が見過ごす夥しい数の顔を人生の強い反映として紹介している。暗示的なものもあれば、すぐに忘れられてしまうよ

    リ・ホワイ「時間の内観」展
  • サラウンド・ガーデン — 響きあう音とカラダ

    メディアアートや情報芸術の大規模なインスタレーション、パフォーミングアーツの公演をはじめとし、実験的な試みを続ける山口情報芸術センター(YCAM)は、その教育普及の分野でも、特徴的な活動をおこなっている。展覧会や公演への深い理解を促すギャラリーツアーなどの企画のほか、「メディア」「社会」「身体」という独自のキーワードを打ち出し、オリジナルのワークショップを開発している。夏休み期間中に多くの美術館や博物館で開催されているワークショップ。ここでは、情報芸術への洞察や、身体を実践的に使うYCAMの企画について紹介する。 ワークショップ「walking around surround」(2008) YCAMで2006年より継続的に開催されている「walking around surround」は、専用の教育ツールを使い、「音を聞くこと」について捉え直すワークショップである。音を聞く、音が聞こえる仕

    サラウンド・ガーデン — 響きあう音とカラダ
  • 「サイコアナリシス:現代オーストリアの眼差し」展

    サイコアナリシス(精神分析学)は、19世紀後半に、オーストリアの精神分析学者のフロイトによって唱えられた言説で、患者の自由連想、空想や夢などの思想を言語化することで、無意識下の葛藤を定式化して解釈するもの。そんなサイコアナリシス的なアプローチで、都市、個人、身体を捉え、映像または写真で表現しようという展覧会がトーキョーワンダーサイト渋谷にて開かれている。今回選ばれた7組のオーストリア人現代美術作家は、建築的、身体的、個人的とそれぞれが主題としている切り口から作品を作り上げた。 Ursula Mayer “Goldflames Out In The Sky” 2002, Still from the DVD, color, sound, (3 min 30 sec), Courtesy of the artist マリア・ハーネンプカンプの“動く建築”ともいえる作品は、衣服を用いて建築と身体

    「サイコアナリシス:現代オーストリアの眼差し」展
  • ボリス・ホペック

    バルセロナを拠点に活躍するドイツ人アーティストボリス・ホペック。その代表作品のひとつでもある「Bimbo doll」は世界の様々な舞台へ登場し、そのかわいらしくもブラックユーモア溢れる作品を目にした人も多いだろう。DIESEL DENIM GALLERY AOYAMAでは、ボリス・ホペックによる日初個展「Ever展」が4月21日から開催される。“西洋人がみる日文化”をテーマに3シリーズの作品で構成した、ホペック独自の視点で切り取った作品が展開される。 Photo: Barbara Oizmud 自己紹介をお願いします。 ボリス・ホペック。ホルスト・ホペックとハイジ・ホペックの息子として1970年にドイツにあるクロイツタールという小さな村で生まれる。ほとんど学校へ通うことのなかったこの村のヒッピーコミュニティで生活し、まだ赤ちゃんだった頃に初めてマリファナを経験し、歩けるようになる前から

    ボリス・ホペック
    gauqui
    gauqui 2010/04/15
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