コロンビア大学ラモント・ドハティー地球研究所の地質学者ポール・オルセン氏。イングランド南部の海岸の崖で、2億156万4000年前の三畳紀/ジュラ紀境界(Tr-J境界)の大量絶滅に近い時期の岩石を採集している。 Photograph courtesy Kevin Krajick, Columbia University Earth Institute 三畳紀の終わりに、地球上の陸と海の生物の少なくとも半分が絶滅した。これを契機に恐竜が勢力を拡大し、その後1億3500万年にわたり地球を支配することになる。専門家の間では長らく、この大量絶滅の原因は大規模な火山の噴火と考えられていたが、これまでその正確な年代は特定できていなかった。 このほど発表された研究によると、多数の動植物種が化石にその痕跡を残さなくなるのと同時期に、非常に大規模な溶岩の噴出が起こっていることが確認された。この溶岩がアメリカ一
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