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ブックマーク / natgeo.nikkeibp.co.jp (94)

  • 謎の人類ホモ・ナレディが死者を埋葬した証拠、最古を10万年更新

    ライジング・スター洞窟に仲間の遺体を運び入れるホモ・ナレディの復元図。彼らが意図的に埋葬を行っていた可能性を示唆する新たな証拠は、人類の進化にまつわる現在の考え方に一石を投じるものだ。(ILLUSTRATION BY JON FOSTER, NAT GEO IMAGE COLLECTION) 数十万年前に生きていて現在は絶滅した人類が、南アフリカの洞窟の奥深くに死者を意図的に埋葬し、意味のある図形を壁に彫り込んでいた可能性がある。そうした高度な行動は、一般にネアンデルタール人や現代のホモ・サピエンスに特有のものだと考えられている。もし埋葬の事実が確認されれば、知られている限りで最古の埋葬が行われた時期が少なくとも10万年早まることになる。 この主張は、査読前の論文を投稿するサーバー「bioRxiv」に2023年6月5日付けで公開された2の論文で発表されている。また、米ストーニーブルック大

    謎の人類ホモ・ナレディが死者を埋葬した証拠、最古を10万年更新
  • 西オーストラリア州と先住民が海洋公園設立 「歴史に残る出来事」

    西オーストラリア州のバッカニア群島に設立される3つの新しい海洋公園は、先住民と州政府が共同で管理運営する。(Photograph by Auscape International Pty Ltd., Alamy Sock Photos) 2022年の夏、オーストラリア西部の西オーストラリア州と北東部のクイーンズランド州が、合わせて9500平方キロメートルを超える土地(ほぼ青森県の面積に相当)を先住民に返還した。オーストラリアの先住民たちは6万年もの間、広大なサンゴ礁、手つかずの熱帯雨林、大峡谷など、すばらしい景観に恵まれたこれらの地域に暮らし、守ってきたが、約220年前に英国人入植者によって強制的に締め出されていた。 まず西オーストラリア州では、初の試みとして、州政府が先住民とともに新しい海洋公園を州都パースから約1900キロ北にあるバッカニア群島に設立した。「マヤラ」「マイヤラム」「バル

    西オーストラリア州と先住民が海洋公園設立 「歴史に残る出来事」
  • 進化の空白を埋める4億年前の魚化石、中国で相次ぎ発見

    中国、重慶で発見された初期の甲冑魚シウシャノステウス・ミラビリス(Xiushanosteus mirabilis)の復元図。体長はわずか3センチほどだった。(RENDERING COURTESY PALEOVISLAB, IVPP) 魚から鳥や哺乳類にいたるまで、脊椎動物の何億年にもわたる進化の歴史において、最も重要な出来事は「顎(あご)」の進化だ。 今や脊椎動物の99.8%が顎をもち、発声から物の咀嚼まで幅広い機能を担っている。脊椎動物の中で、顎をもたずに現代まで生きてきたものは、ヤツメウナギやヌタウナギなど、ごく少数しかいない。(参考記事:「【動画】深海魚のヌタウナギ、驚異の7つの異能力」) 重慶で発見された化石の1つ。シルト岩に封じ込められた魚の化石の多くは、生前の姿勢のまま、背中が上、腹部が下になっている。一部の魚は、最期のあがきを続けているかのように身をくねらせている。(PHO

    進化の空白を埋める4億年前の魚化石、中国で相次ぎ発見
  • 古代エジプトのミイラに謎の民エトルリアの文字、衝撃の発見録

    「ザグレブの亜麻布の書」に記されたエトルリア文字。書はのちに細く裂かれ、エジプトのミイラを包むのに使われた。(COURTESY OF THE ARCHAEOLOGICAL MUSEUM OF ZAGREB, PHOTOGRAPH BY IGOR KRAJCAR) 1868年、クロアチア(当時はオーストリア・ハンガリー帝国の一部)のザグレブ博物館が、古代エジプトの女性のミイラを手に入れた。ミイラを包んでいた布は前の所有者によってほどかれていたが、ミイラと一緒に引き渡された。 ミイラになった女性は王族や聖職者ではなく、一般人だった。しかし、彼女を包んでいた亜麻布には、非常に興味深い謎があった。亜麻布に書かれていた文字が、エジプトの象形文字(ヒエログリフ)ではなかったのだ。文字の正体は、布を調べたドイツのエジプト学者ハインリッヒ・ブルクシュにもわからなかった。 23年後の1891年、博物館は、こ

    古代エジプトのミイラに謎の民エトルリアの文字、衝撃の発見録
  • 第3回 エルフ、ドワーフ、オージン――バイキングの活躍と北欧神話の浸透

    信州大学人文学部の研究室で、伊藤盡さんと相対している。 「イム・イトウ・ツクス、マエ・ゴヴァンネン、ラスト・ベス・ニン」 伊藤さんが語りかけた言葉は、ぼくの耳にはただの音の羅列だ。しかし、それが言語としての秩序を持っており、意味を持っていることは分かる。耳に心地よい言語であるとも感じる。 これは映画『ロード・オブ・ザ・リング』で使われたエルフ語で、あいさつの言葉だ。「私は伊藤盡です。お会いできて光栄です。私の言葉を聞きなさい」という意味だという。 トールキンが創造したエルフ語は、今やその言語に魅了された人々によって拡張され、ネオ・シンダリン(シンダール・エルフの新しい言語)と呼ばれる、より広範な設定を持ったものが開発されている。映画に使われているのは、まさにそれだ。8世紀頃まで話されていた絶滅言語トカラ語(最も東側で話されていたインド・ヨーロッパ語とされ、独特な線文字で有名)の研究者で、優

    第3回 エルフ、ドワーフ、オージン――バイキングの活躍と北欧神話の浸透
  • シンクロダンスで獲物を狩るクモ、同期して動く理由を解明

    この小さな南米のクモたち(ブラジルで撮影)は、最長10メートル近いクモの巣を作ることができる。(PHOTOGRAPH BY CLAUS MEYER, MINDEN PICTURES) 南米、フランス領ギアナの熱帯雨林に、何メートルにもわたって広がる巨大なクモの巣がある。巣の中では、体長が1センチにも満たない小さなクモたちが何千匹も集まって、獲物を待ち受けている。(参考記事:「800メートルの巨大クモの巣見つかる、米国」) クモが集団生活を送ること自体が非常に珍しいが、このクモはさらに珍しい行動を取る。獲物が巣にかかると、まるで「だるまさんがころんだ」をしている時のように、いっせいに動く、止まるを繰り返しながら獲物に近づいていくのだ。 3月7日付けの学術誌「米科学アカデミー紀要(PNAS)」に掲載された論文によると、このクモは自分たちの動きを同期させた場合に、最も効率的に獲物を捕らえられると

    シンクロダンスで獲物を狩るクモ、同期して動く理由を解明
  • 最古の「恐竜の群れ」の化石を発見、1.9億年前、なぜ重要?

    長い首をもつムスサウルスは、子どものうちは四足歩行をしていたが、おとなになると後ろ足で二足歩行するようになった。今回パタゴニアで発見された大量の化石から、ムスサウルスは年齢ごとに分かれた群れで行動していた最初の恐竜の1つであることが明らかになった。(GRAPHIC ILLUSTRATION BY DAVIDE BONADONNA) 今から約1億9300万年前、現在のアルゼンチンにあたる地域で、11頭の恐竜が互いに数メートルも離れていない場所で息絶えた。理由は不明だ。しかし、恐竜たちの年齢は明らかで、2歳の誕生日を迎えた個体はいなかったと考えられる。 10月21日付けで学術誌「Scientific Reports」に発表された論文によると、この恐竜は、ブラキオサウルスやブロントサウルスのような首の長い巨大な恐竜の遠い祖先であるムスサウルス(Mussaurus patagonicus)だという

    最古の「恐竜の群れ」の化石を発見、1.9億年前、なぜ重要?
  • 1億年前のカニの化石を発見、細部までありのまま、琥珀の中に

    琥珀に閉じ込められているのは、知られている限り最も早く海を離れたカニだ。カニが海から淡水や陸に移動した過程の解明につながる可能性がある。(PHOTOGRAPH BY LIDA XING) 1億年前のカニの化石が見つかった。ミャンマー産の琥珀(こはく)に閉じ込められていたもので、関節のある脚、爪、複眼、えらまで確認できる保存状態は「驚異的」だと、10月20日付けで学術誌「Science Advances」に論文を発表した米エール大学の古生物学者ハビエル・ルケ氏は言う。 おかげでルケ氏らは、現存するカニのグループ「真短尾群(Eubrachyura)」に属する新種だと突き止め、「クレタプサラ・アタナタ(Cretapsara athanata)」と命名した。クレタプサラは海にすまない非海生のカニとしては最古の可能性があり、カニが海を離れた進化の過程を知る手掛かりになると研究チームは考えている。「琥

    1億年前のカニの化石を発見、細部までありのまま、琥珀の中に
  • 20数億年前に地球の酸素急増の謎、1日が長くなったから? 新説

    米五大湖のひとつヒューロン湖の陥没穴「ミドルアイランド・シンクホール」を探索するダイバー。ここの微生物マットは、約20億年前の地球の海のものと似ていると見られ、今回の研究に使われた。(PHOTOGRAPH BY NOAA, THUNDER BAY NATIONAL MARINE SANCTUARY) 地球の大気には酸素がおよそ20%含まれている。多くの生命が生きていけるのはそのおかげだ。しかし、できたばかりの46億年前の地球の大気にはほとんど酸素が含まれておらず、24〜22億年前に急激に増えたことが地質学的な記録からわかっている。 その理由は、光合成を行うシアノバクテリア(藍色細菌)が海で増えたからと考えられている。だが、光合成を行う微生物はもっと前から地球に存在しており、だとしたらなぜこの時期に大量に酸素が増え始めたのかは大きな謎だった。 このたび、その謎にまつわる驚くべき新説が発表され

    20数億年前に地球の酸素急増の謎、1日が長くなったから? 新説
    gav
    gav 2021/10/04
  • 収蔵品の隠された過去をオープンに、アムステルダム国立美術館

    アムステルダム国立美術館に収蔵されているこの華やかな首輪は、かつてはペットの犬のものだと考えられていたが、その後、奴隷にされた黒人につけられていたことが判明した。同美術館では、歴史をより正確に伝えるために、収蔵品の再評価を行い、植民地時代の来歴を詳しく追跡している。(COURTESY OF RIJKSMUSEUM) 1881年、繊細な彫刻が施された17世紀の黄金の首輪が、オランダのアムステルダム国立美術館に「犬の首輪」として寄贈された。ところが同美術館が数年前、オランダの奴隷貿易をテーマとした展示のために学芸員たちが収蔵品を再確認したとき、美しい黄金の首輪に醜い過去があることに気づいた。 「19世紀当時の絵画を見れば、この首輪はペット用のものではなく、若いアフリカ人男性の首につけられたことがわかります」。こう語るのは、アムステルダム美術館の歴史部門の責任者で、「奴隷展」のキュレーターを務め

    収蔵品の隠された過去をオープンに、アムステルダム国立美術館
  • メスの産卵場所を探してやるイカ、父親行動か、頭足類で初

    インドネシア、レンベ海峡に浮かぶ浮標(ブイ)の付近に産み付けた卵を守るアオリイカのつがい。(PHOTOGRAPH BY RYAN ROSSOTTO, NAT GEO IMAGE COLLECTION) 世界各地のサンゴ礁に生息しているアオリイカに、父親としての養育行動の証拠が初めて見つかった。イカは一般に子煩悩な親ではないと考えられており、特にオスは、交尾をした後すぐにどこかへ行ってしまう傾向にある。だからこそ、今回の発見は科学者たちに驚きをもって受け止められている。 アオリイカのオスはメスをめぐって激しく争う。メスと交尾(交接)を終えたオスは通常、近くに留まって、他のオスがそのメスと交わるのを防ごうとする。メスは受精卵を産む準備が整うと、サンゴの隙間を探して何度も産卵する。オスは、メスが産卵を終えた後もしばらくはメスを守り続け、その後、おそらくは他のメスを探すために去っていく。(参考記事

    メスの産卵場所を探してやるイカ、父親行動か、頭足類で初
    gav
    gav 2021/09/11
  • 古代の超大陸の陸塊が見つかる、ニュージーランド

    ニュージーランドは、フィヨルドランド国立公園(写真)をはじめとする驚異的な地質景観に恵まれている。こうした景観は、謎に包まれた8番目の大陸「ジーランディア」のほんの一部にすぎない。このほど、ニュージーランドの東海岸の地下に古代の超大陸の陸塊が隠されていたことが明らかになり、ジーランディアの複雑な過去を解き明かすカギとなることが期待されている。(PHOTOGRAPH WESTEND61 GMBH, ALAMY STOCK PHOTO) 南太平洋に、マオリ語で「テ・リウ・ア・マウイ」と呼ばれる失われた第8の大陸「ジーランディア」が隠れている。現在、約490万平方キロメートルにおよぶジーランディアの大半が海底下にあり、ニュージーランドの島々は海上に突き出たこの大陸の一部だ。 ジーランディアは最近になってその存在が科学者たちに認められた。これまで知られている中で、最も多くの部分が海中にあり、最も薄

    古代の超大陸の陸塊が見つかる、ニュージーランド
    gav
    gav 2021/08/03
  • かつての寄宿生が語る、カナダによる先住民同化教育の過去

    カナダ、サスカチワン州にあったマリバル先住民寄宿学校の元生徒ディーディー・レラットさんは、「自分に注意が向くのが怖くて、トイレへ行きたいと申し出ることすらできませんでした」と語る。写真家のダニエラ・ザルクマン氏は、学校跡地に生えていた草を撮影し、レラットさんの横顔に重ねて、この写真を作成した。(PHOTOGRAPH BY DANIELLA ZALCMAN) カナダ先住民のディーディー・レラットさん(60歳)が、サスカチワン州カウエセスのマリバル寄宿学校に入れられていたのは、51年も前のことだ。しかし、そこで経験した虐待の記憶は、今もレラットさんに付きまとって消えることはない。「あの場所は、恐怖に満ちていました」 2021年6月23日、カウエセス・ファースト・ネーションが居留地内のマリバル寄宿学校跡地で751もの墓標のない墓を発見したと発表すると、レラットさんのなかで再びその恐ろしい記憶がよ

    かつての寄宿生が語る、カナダによる先住民同化教育の過去
  • 地球の海の変遷をたどる、数億年後はどうなる?

    メキシコのカリフォルニア湾に浮かぶエスピリト・サント島近くで泳ぐダイバー。カリフォルニア湾は、500万~1000万年前にプレートの移動でバハカリフォルニア半島が現在のメキシコから引き裂かれてできた。(PHOTOGRAPH BY THOMAS P. PESCHAK, NAT GEO IMAGE COLLECTION) ニューヨークにある米国自然史博物館には、暗闇のなか蛍光に輝く巨大な石板が展示されている。 鮮やかな色に心を奪われがちだが、この石板が貴重な理由はそれだけではない。およそ12億年前、今はもう消えてなくなった海の底で形成されたものなのだ。古代の海では、金属を豊富に含んだ物質が熱水噴出孔から噴き出し、海底に堆積して層を作った。この物質の成分がちょうどよい具合に混じり合った結果、堆積層は紫外線を当てると蛍光を発するようになったのだ。 かつて地球には、イアペトゥス海、レイク海、テチス海、

    地球の海の変遷をたどる、数億年後はどうなる?
  • 恐竜の頭を調べてわかった、飛翔やコミュニケーションの進化

    白亜紀に、現在のモンゴルにあたる地域に生息していた恐竜シュヴウイア。この恐竜の目と耳の構造は、夜に狩りをしていたことを示唆している。(ILLUSTRATION BY VIKTOR RADERMAKER) 恐竜研究は今、黄金時代だ。化石や足跡から、恐竜の姿や暮らしに関するあらゆる種類の手がかりが見つかっている。そして今回、頭骨の中を調べた2つの研究で、恐竜の飛翔やコミュニケーションの解明につながる興味深い情報が得られた。(参考記事:「アップデートされる恐竜」) 5月7日付で学術誌「サイエンス」に発表された2の論文は、恐竜やその他の爬虫類、鳥類の化石に保存された内耳や眼窩に焦点を当てている。これらを調べることで、失われた恐竜の暮らしの一端を知ることができるというのだ。 「動物の内耳の形状は、その生活様式や行動と関連しています」と、今回の研究に関与していない英エディンバラ大学の古生物学者ジュリ

    恐竜の頭を調べてわかった、飛翔やコミュニケーションの進化
  • 「クジラ語」は解読できるか? 大型研究プロジェクトが始動

    カリブ海の島国ドミニカ付近を泳ぐ、マッコウクジラの成体と子ども。マッコウクジラは、クリック音でコミュニケーションをとる。異種間コミュニケーションの試みとしてはおそらく史上最大規模となる今回のプロジェクトで、科学者たちは機械学習を使ってクジラたちがお互いに何を話しているのかを解読しようとしている。(PHOTOGRAPH BY BRIAN SKERRY) 2008年の春の朝、カナダ人生物学者のシェーン・ゲロー氏は、2頭のクジラがおしゃべりをしているのを耳にした。カリブ海の島国ドミニカの沖合でマッコウクジラたちを追跡していたところ、同じ家族の子ども2頭が、船からそう遠くないところに顔を出したのだ。ドロップとダブルベンドと名付けられた2頭のクジラは、巨大な箱のような頭部を寄せ合って話を始めた。 マッコウクジラはクリック音で「話」をする。彼らがリズミカルに鳴らす一連のクリック音は「コーダ」と呼ばれて

    「クジラ語」は解読できるか? 大型研究プロジェクトが始動
  • 欧州の豪雪「東の猛獣」は海氷が減ったせいだった、最新研究

    2018年2月27日、ヨーロッパの多くの地域にシベリア並みの寒さをもたらした大寒波「東の猛獣」の中、ロンドンのミレニアムブリッジを渡る歩行者たち。 (PHOTOGRAPH BY DANIEL LEAL-OLIVAS, AFP/GETTY) 2018年2月から3月にかけて、ヨーロッパは歴史的な大寒波と豪雪、いわゆる「東の猛獣(Beast from the East)」に見舞われた。南はローマまで雪が降り、英国では猛吹雪で高さ約8mもの雪溜まりができたほどだった。 最新の研究により、この豪雪には、ノルウェーとロシアに囲まれた北極海の一部であるバレンツ海の海氷の減少が関係していたことが明らかになった。降雪量の88%に相当する1400億トンもの雪が、その年に海氷が異常に少なかったバレンツ海から蒸発した海水に由来した可能性があるという。論文は4月1日付けで地球科学の専門誌「Nature Geosci

    欧州の豪雪「東の猛獣」は海氷が減ったせいだった、最新研究
  • 「私はなぜ抗議するのか」弾圧続くミャンマーで9人の声を集めた

    2月1日早朝、ミャンマー国軍の将校たちは2020年11月の選挙結果を無効にすべく、クーデターを起こした。しかし、国民からこれほど大きな反発があるとは予想していなかったかもしれない。 当初、保守的な仏教国の人々は沈黙しているように見えた。しかし、警察による捜査や逮捕が始まった4日目には、若者を中心に平和的な抗議活動を行う人々が街にあふれた。かつての軍事独裁を経験してきた年配の世代も、熱烈な怒りを持って抵抗に加わった。 ミャンマー最大の都市ヤンゴンでは、2月7日、数万人の市民が街に出た。白衣を着た大勢の医学生が肩を並べて行進し、フードデリバリーの自転車が隊列を組んで走っていった。宗教的少数派、抑圧されてきた少数民族、そしてLGBTQコミュニティなど、長年疎外されてきた人々が怒りの抗議活動に参加した。若い女性たちもデモの先頭に立った。 クーデターに対する拒絶と、アウン・サン・スー・チー氏の釈放を

    「私はなぜ抗議するのか」弾圧続くミャンマーで9人の声を集めた
  • ココナツを収穫させる「サルの強制労働」の残酷な実態、タイ

    ブタオザルはタイ南部の農園で木に登ってココナツを収穫するように訓練される。作業のとき以外は鎖でつながれていることが多い。 タイのココナツ農園では今もサルが労働を強いられていると、米動物愛護団体「動物の倫理的扱いを求める人々の会(PETA)」のアジア支部が新たな調査結果を発表した。 PETAは約半年前にも2019年に実施した覆面調査の結果を公表していた。それを受け、コストコなどの大手スーパーマーケットチェーンがサルに労働をさせている企業の製品を今後は仕入れないと発表し、ココナツ製品のメーカーとタイ政府は、サルの強制労働をやめさせると確約していた。 ココナツの収穫に使われるブタオザルはタイの法律で保護されている。飼育下で生まれた個体を除き、所有すること自体違法だ。違反者は罰金または2年の懲役刑を科されることになっている。 だが、タイ議会の動物福祉アドバイザーを務めるエドウィン・ウィーク氏によれ

    ココナツを収穫させる「サルの強制労働」の残酷な実態、タイ
    gav
    gav 2021/02/25
  • “最も誤解されている恐竜”ベロキラプトル、真相は?

    ベロキラプトルはオオカミほどの大きさの恐竜で、推定体重は最大45キロ。白亜紀後期、中央アジアと東アジアに生息し、単独で狩りを行っていたと考えられている。(ILLUSTRATION BY STOCKTREK IMAGES, NAT GEO IMAGE COLLECTION) 映画『ジュラシック・パーク』に登場して以来、ベロキラプトルは誤解され続けている。同作品では、うろこに覆われ、群れで狩りを行い、鋭いかぎ爪で獲物を切り裂く巨大な恐竜として描かれていたが、この描写はいくつかの点で間違っている。 まず、ベロキラプトルには羽毛が生えていた。体の大きさはオオカミくらいで、推定体重は最大45キロ。狩りは単独で行い、かぎ爪は獲物をつかむために使っていた可能性が高い。白亜紀後期の約7400万〜7000万年前、現在の中央アジアと東アジアにあたる地域を歩き回っていた。 実のところ、『ジュラシック・パーク』で

    “最も誤解されている恐竜”ベロキラプトル、真相は?