ロシア中銀は昨年1年間で政策金利を2倍余りに引き上げた。モスクワを拠点とするコンサルティング会社ヤコフ&パートナーズによると、これにより企業の金利費用は最大1兆2000億ルーブル(約2兆円)増加した。 ノリリスクのセルゲイ・マリシェフ最高財務責任者(CFO)は先月記者団に配布した発表文で、「現在の現実を踏まえれば、債務の平均コストは上昇する」との見通しを示した。 同社の利払い費用は昨年8億ドル(約1200億円)だったが、今年は10億ドルに達する見通し。侵攻前の最後の1年となった2021年は3億1500万ドルだった。ロシア最大の石油会社ロスネフチは昨年10-12月(第4四半期)の金利費用が前年同期比で50%増加したため、債務返済を加速させている。 普及はせず ロシア中銀は4日発表したリポートで、ロシア市場で人民元建て債券は2022年に初めて発行されたものの、「まだ広く普及してはいない」