「急ぎのカネ」に迫られる人たち フリーマーケット(フリマ)アプリの代表として急成長しているメルカリに、5万円の現金が5万9500円で出品されていたのはなぜか――。 メルカリは、硬貨などの出品を禁じていなかった。それは希少価値がある硬貨や紙幣の出品を期待してのことだったが、実際は「ただの現金」が出品され、2割前後の高値で取引が成立。その原因は、「急ぎのカネ」に迫られた利用者が、クレジットカード決済との“時間差”を利用するものだった。 普通の感覚なら、「なぜ、そんな面倒なことを」となるのだが、それだけ無担保で緊急の資金を必要とする人が増えている“証”であり、その背景には貸金業法改正から10年を経て表面化した“歪み”がある。 現金出品の背後にあるのは、「カードの現金化」であり、これは「カードでお金」というキャッチフレーズで街にあふれ、ネット検索すれば、「現金化業者ランキング」のような形で、いくら
![メルカリで現金出品という「究極の貧困ビジネス」が生まれた背景(伊藤 博敏) @gendai_biz](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/c179de5775bf57d4c45944c32a598a0ebf063f63/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fgendai-m.ismcdn.jp%2Fmwimgs%2F4%2Fe%2F1200m%2Fimg_4e0c275cc5e8738ffb006c5cc11b46d8830591.png)