2020年9月12日に開催された日本出版学会 2020年度 春秋合同研究発表会で、堀正岳氏との共同研究「日本における電子書籍化の現状(2020年版)――国立国会図書館所蔵資料の電子化率調査」の研究発表を行いました。その際 […]
「電書ラボ」が10月6日、神保町の国立情報学研究所で開催した公開セミナーの第3回「電子書店で販売するためのEPUB制作実践」を、現地からレポートします。若干荒い部分があると思いますが、ご容赦ください。 EPUBの作り方03 構造を詳細に見てみる 講師は田嶋淳さん(電書ラボ・三陽社)。普段は難易度の高いオーダーメイド的なEPUB作成を行っているそうです。以下、常体でいきます。 EPUBの内容を詳細に見てみる EPUBは拡張子が .epub になっているけど実態は ZIP なので、ZIP解凍すれば簡単に中身が見られる。ただし、圧縮するのはちょっと面倒。そのまま圧縮しても駄目。「ePub Packager」などのツールを使うのがラク。ただしMacだと管理ファイルが混在してしまうので、取り除いてあげる必要がある。 ターミナルでのEPUB圧縮コマンドは以下の通り。 ● 田嶋さんから補足: EPUBの
「そろそろ電子出版の配信点数と、電子出版の売上高が比例するのではないか?」という仮説を出版社別・ジャンル別に検証、出版ニュース2017年3月上旬号に寄稿しました。以下、掲載時のまま、常体文章です。 出版科学研究所による毎年恒例の出版物発行・販売概況が『出版月報』2017年1月号に掲載された。2016年における紙の出版物推定販売金額は前年比3.4%減の1兆4709億円(511億円減)、書籍が0.7%減の7370億円(49億円減)に対し、雑誌は5.9%減の7339億円(462億円減)。書籍と雑誌の販売額は、41年ぶりに逆転した。 そのいっぽう、電子出版市場は高成長を維持している。27.1%増の1909億円(407億円増)。市場占有率は11.5%まで拡大した。ただし、2014年から2015年にかけては31.3%増(358億円増)、2016年上半期は28.9%増であり、金額はともかく、成長率は少し
3月4日に「Chikirinの日記」で公開されたエントリー「実は面倒な電子書籍」について、「この言説をそのまま放置できない!」と匿名でのタレコミがありましたので代理公開します。 ちきりん氏の電子書籍論がウソだらけな件 ちきりんという評論家だかコンサルだか、匿名だか有名だかわからん人が、「実は面倒な電子書籍」(魚拓)というエントリーで、ウソ八百並べてる。 まあ、紙の媒体は言うにおよばず、ネットにおいてもいわゆる「評論家」のものする「電子書籍論」というのはデタラメ、というのは業界の常識なので、今回もスルーしようかと思ってたけど、今回はほっとくと実害が及びそうなのでここで釘を刺しとくことにしますね。 で、全体は3部構成になっているが、そのどの部分もおかしい。なんというか、実際に手を動かさないで(ってこの人、セルフで電子書籍出してるはずなんだけど? 誰かにやってもらったのか)、ものすごい遠いぶどう
電書バトキャンペーン!!2016年2月 楽天kobo スペシャルプライスセール!!! – お知らせ|漫画onWeb 漫画家・佐藤秀峰さんの運営する電子取次サービス「電書バト」が仕掛けた電子コミック11円キャンペーンで、売上総額が3億円を突破したという発表がありました。これがどういうカラクリだったのかを、公開されている情報から想像してみます。 最初にお断りしておきますが、あくまで公開情報からの「想像」です。佐藤秀峰さんに取材したわけではないので、間違っているかもしれません。ただ、恐らくそんなズレた想像ではないという確信もあります。 事実:公式のキャンペーンは楽天Koboだけで行われた 佐藤秀峰さんの「マンガonウェブ」で、2月3日にセールのお知らせ記事が公開されました。それが「電書バトキャンペーン!!2016年2月 楽天kobo スペシャルプライスセール!!!」です。記事アーカイブには、他の
ハートコミックス ソフトバンクグループのSBイノベンチャー株式会社が提供していた無料マンガアプリ「ハートコミックス」が、漫画家・赤松健さんが会長を務める株式会社Jコミックテラスの「マンガ図書館Z」に統合されました。これはどういうことなのでしょうか? 考察してみます。 「ハートコミックス」サービス開始の経緯は? 話は2014年7月10日、「Jコミ」が大幅バージョンアップして「絶版マンガ図書館」に名称変更する記者発表会を行ったころにさかのぼります。この記者発表会には私も行っており、記事にしています。現地で公開。 http://www.wildhawkfield.com/2014/07/blog-post.html Jコミはライト層に弱いため、強いところと手を組みたいと思っていたとのこと。そこで、ソフトバンクグループのSBイノベンチャー(株)と提携して、無料でコミックが読める「ハートコミックス」
【広告】この記事内のリンクはアフィリエイトになっており、リンク先で商品が購入されると当ウェブサイトの運営者である鷹野凌に収入が入る仕組みになっています。 2014年上半期ベストセラー(日販調べ) 先日書いた “電子出版市場1000億円超で「どこが儲かっているか分からない」という声が聞こえるので、どこが儲かっているかを調べてみた” の反響に「コミックばかり」というものがありました。 実は、インプレス総合研究所の「電子書籍ビジネス調査報告書2014」でも、コミックの売上構成比は約8割と記されています。なぜコミックばかりなのか? その答えは、ラインナップです。2014年上半期ベストセラー(日販調べ)を元に、電子化状況調査を行ってみました。 調査対象とする電子書店 Kindleストア 楽天Kobo BookLive! eBookJapan BOOK☆WALKER 調査日:2014年7月27日(日)
2013年12月18日に行われたJEPAセミナー「電子書籍実務者は見た!」のレポートです。動画やプレゼン資料は epubcafé にアップロードされていますので、詳細はそちらをご覧下さい。2時間半くらいのセミナーです。「今のワークフロー、ここがヘン」「ここさえ気をつければ、もっと効率的にできるのに」「せめてこれだけはやめてほしい」といったディープな情報が公開されていました。 登壇者は、上の写真で向かって左から田嶋淳さん(三陽社メディア開発室)、林智彦さん(朝日新聞社)、大江和久さん(株式会社ラング)、梅屋文彦さん(SBクリエイティブ)、安井一弥さん(Office KZ)です。 このセミナーは、「電子書籍」が日本でブレイクしない理由の1つとして「『電子書籍』にふさわしいワークフローが確立されていない」ことを挙げ、紙の書籍に最適化されたワークフローで現場にどんな問題が起きているのか、どんな見直
2014年2月5日から7日までサンシャインシティコンベンションセンターで行われている、公益社団法人日本印刷技術協会(JAGAT)主催のイベント「page2014」に行ってきました。テーマは「始動!コミュニケーション・ファクトリー」とのことです。 なお、前夜祭「JAGAT会員のためのセミナーと懇親会」のレポートはこちらです。 ひと通り会場内を見て回ったのですが、あちこちで印刷機が動いていて、インクの匂いがして、業界外の人からすると普段見慣れない光景なので結構新鮮な感じでした。 個人的に強く興味を惹かれたのはCANONブース。「ブラックジャックによろしく」のオンデマンド印刷と製本のデモをやっていました。 出版社の方はオンデマンド印刷を嫌がってるところが多いようですけど、サンプル版を見せてもらった限りでは、ここまで綺麗ならオンデマンド印刷でもぜんぜんOKじゃん! という印象でした。 取次からの総
もうすぐ2013年も終わりなので、今回は1年間を振り返って月別に「気になるニュース(電子出版界隈が中心)」をピックアップしてみます。「ボクが興味をもったこと」がピックアップ理由なので、はてブ数やTweet数も表示してますけど、ソーシャルでは反響が少ないものも取り上げています。 2013年1月のニュース アップル、日本で電子書籍 月内にも :日本経済新聞 ※2013年1月1日 元旦から釣られたクマー! 結局オープンしたのは「月内」ではなく、3月5日でした。 楽天と岩手県、新成人にkobo Touchをプレゼントする「楽天ふるさとプロジェクト」 – ITmedia eBook USER ※2013年1月15日 楽天Koboのこういう動きをネット上だとバカにしている人が多かったですが、こういう地味な取り組みって後からじわじわ効いてくると思います。 図書館の電子書籍をより可視化する方法 – ITm
対アマゾン、電子書籍で連携 書店や楽天など13社、めざせ「ジャパゾン」:朝日新聞デジタル 朝一番でこのニュースを見て、思わずのけぞってしまいました。何ですか「ジャパゾン」って。そして何より、なんでいまさら「電子書籍販売推進コンソーシアム」で実証実験なんですか。どうしたって、2000年に終結した「電子書籍コンソーシアム」を思い出してしまうではないですか。 寄り合い所帯で、責任の所在が曖昧になる。成果を出すことではなく、実験することが目的になりやすい。状況の変化に対し、迅速に対処できない。「船頭多くして船山に登る」といいますけど、正直嫌な予感しかしないです。 記事中にある「13社」は、全ては明らかになっていません。名前が挙がっている企業は、楽天、ソニー、日販、トーハン、紀伊国屋、三省堂、有隣堂、今井書店です。三省堂が入っているということは、恐らく BookLive! も加わるでしょう。 Boo
Amazon.co.jp: Amazon Student: 学生のためのプログラム Amazon Student いわゆる学割プログラムである「Amazon Student」に対し、ポイント値引きは再販契約違反であると、日本出版者協議会(出版協)が何度も抗議をしています。直近では、出版協は9月5日までに回答がない場合は出版物の出荷停止指示をするという警告をしていました。 回答期限である昨夜、こんなリリースが流れました。 Amazon.co.jp、Amazon Student会員を対象に本15%ポイント還元「秋学期応援キャンペーン」を実施 – MSN産経ニュース Amazon.co.jp(以下Amazon)は、Amazon Student会員特典である本(コミック、雑誌およびKindle本を除く)10%ポイント還元につきまして、本日9月5日(木)から2013年10月15日(火)までの間、期間
赤松健さんが「ヤバい会だった」と述懐している「電子マンガサミット」へ、ボクも行ってきました。いやー記事にしづらい。これ、商業媒体には書けないです。 電子マンガサミット misokichi.com/chinge/2013/03… ★鈴木みそ先生のブログ。昨日はホントにヤバい会だった。(笑) #電子マンガサミット — 赤松健さん (@KenAkamatsu) 2013年3月7日 【出演(敬称略)】 鈴木みそ(漫画家) http://www.misokichi.com/ うめ・小沢高広(漫画家) http://www.chabudai.com/ 赤松健(漫画家、株式会社Jコミ代表) http://d.hatena.ne.jp/KenAkamatsu/ 鈴木雄介(eBookJapan会長) http://corp.ebookjapan.jp/ お酒の勢いもあったのかもしれませんが、「ええ!?」と思
EPUB 第25回 セルフパブリッシング狂時代 * – epubcafé 登壇者がライブドアブログ担当ディレクターの佐々木大輔さん、ブログ「みたいもん!」のいしたにまさきさん、業界関係者にさまざまな波紋を投げかけたブログ「電子書籍の世紀-21st century eBook Story-」の鈴木秀生さんで、テーマがセルフパブリッシングということで、こりゃ面白そうだと行ってきました。司会は電書ちゃんのでんでんコンバータを作った高瀬拓史(ろす)さんです。 ちなみに日本電子出版協会(JEPA)主催のセミナーなので会員社なら無料ですが、フリーランスだとお金がかかります。2000円ですけど。登壇者のどなたか失念してしまったのですが「セルフパブリッシングがテーマということで著者の方が多いかと思っていたら、意外と出版社の方が多かった」とおっしゃっていましたが、まあ会員社の方が多かったのだろうな、と。 で
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