photo credit: GATAG 1982年といえば、メキシコの大噴火で地球の平均気温が0.3度低下し、フォークランドでアルゼンチンとイギリスの紛争が勃発し、ソニーが世界で初めてCDプレーヤーを発売した年だが、スペースシャトルが初めて人を乗せて宇宙空間に到達した年でもある。 そのスペースシャトルには、ハチと蛾が入ったボックスが持ち込まれた。無重力の環境で、昆虫がどのように飛ぶのか確認するためだ。スペースシャトルの出発前、飛行力学を専門とする東教授は、宇宙でのハチの動きについて質問を受けた。 ハチの飛行速度によって若干違ってくるが、例えば毎秒1メートルの速さで飛行すれば、半径10センチメートルのループを描くだろう。もちろんそれより速く飛べば半径は大きくなるし、それより遅ければ半径は小さくなるだろう。 ただし、ハチ自身がループばかり描いて飛ぶことに奇異を感じるかもしれない。それはハチの加