1966年の「袴田事件」で死刑判決が確定し、再審開始決定で釈放された袴田巌さん(78)について、浜松市の自宅での様子を、姉ひで子さん(81)が15日、報道陣に公開した。ひで子さんは「48年間拘束されると人間はどうなるのか。巌の姿から感じてほしい」と話した。 巌さんは病院に入院後、6月29日からひで子さんと同居を始めた。ひで子さんによると、巌さんは午前5時ごろに起床し、午後8時ごろに寝る。その間、食事や休憩のほかは、室内を黙々と歩き続ける。15日は、シャツとトランクス、靴下姿で寝室と廊下、和室を往復。疲れると布団に横になっていた。 室内を歩き回ることを、巌さんは「運動だ」と説明するという。しかし、拘置所でも続けていた行動で、ひで子さんは「拘置所にいた時のことを背負っているようだ」と話す。 巌さんは3月の釈放後も妄想の… こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。
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